2024年12月25日、TOKYO UNITE主催の小学生向けマルチスポーツ体験イベント「キッズスポーツフェス」が両国国技館で開催された。

TOKYO UNITEは、東京をホームタウンとする14のスポーツチームや団体が連携するプロジェクトだ。1人でも多くの子どもたちがスポーツを楽しめる環境を目指し、さまざまな取り組みを行っている。

「キッズスポーツフェス」では、TOKYO UNITEに参画するチーム・団体の選手やコーチが登場。子どもたちは、プロの指導を直に受けながら、野球やバスケットボール、ラグビー、卓球など、幅広いジャンルのスポーツを体験できる。

「第4回TOKYO UNITEキッズスポーツフェス in 両国国技館」では、ポケモンシリーズ初のチームバトルゲーム『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』に着想を得た、「マルチスポーツ玉入れ」の体験コーナーが設置された。会場には、ポケモンの「ピカチュウ」と「マクノシタ」も登場し、子どもたちを応援しながらイベントを大いに盛り上げた。

  • キッズスポーツフェス

    さまざまなスポーツを一挙に体験できる「キッズスポーツフェス」。4回目はクリスマスの両国国技館で開催された

相撲力士と一緒にスポーツ体験! 熱意あふれるプロの指導

会場の両国国技館は、言わずと知れた相撲の聖地。普段は土俵や客席が設置されるアリーナ部分を解放し、多種多様なスポーツの体験コーナーが準備された。

イベントのオープニングでは、選手やコーチ、チームのマスコットキャラクター、ポケモンたちが一同に会し、相撲力士の指導のもと、参加者全員で四股踏みに挑戦! 準備運動を兼ねて参加者の子どもたちを激励しつつ、気合い十分でイベントがスタートした。

  • キッズスポーツフェス

    力士がステージに上がり、四股踏みのお手本を披露。ポケモンのマクノシタも応援に駆けつけた

スポーツ体験では、10〜15名ほどのチームに分かれ、9つの体験コーナーを順番に回遊する。それぞれの体験コーナーには選手やコーチが控え、子どもたちにルールの説明やボールの扱い方を熱心に指導した。

  • キッズスポーツフェス

    野球の体験コーナーでは、読売ジャイアンツの佐々木俊輔選手をはじめ、ゲスト選手たちがスローイングの技術指導を行う

  • キッズスポーツフェス

    ラグビーの体験コーナーでは、初めて触れる子どもも多いであろうラグビーボールの持ち方や特徴を丁寧に説明していた

  • キッズスポーツフェス

    ハンドボールの体験コーナーで、ジークスター東京の宮本辰弥選手と家田幹太選手からルール説明を受ける子どもたち。選手たちの言葉にしっかりと耳を傾けていた

  • キッズスポーツフェス

    卓球の体験コーナーでは、木下マイスター東京の選手たちとラリーをしながら、サーブやレシーブのコツを教わる

また、ときには力士が子どもたちに混じり、一緒にスポーツ体験を楽しむ場面も。バスケットボールでダンクシュートを狙ってみたり、体力測定コーナーで記録に挑戦したり、子どもたちに負けない本気度で体験コーナーを満喫していた。お相撲さんたちの普段とは違った姿と迫力に、子どもたちも大はしゃぎだった。

  • キッズスポーツフェス

    子どもたちと一緒にバスケットボールの体験コーナーでドリブルを練習する力士たち

  • キッズスポーツフェス

    フィジカル測定の機器を開発・販売する「S-CADE.」の体力測定コーナーでは、10mダッシュのタイムアタックに挑戦!

  • キッズスポーツフェス

    ハンドボールの体験コーナーでは、力士がゴールキーパーを担当。子どもたちも負けじとシュートを狙っていた

『ポケモンユナイト』の「マルチスポーツ玉入れ」でチームバトルを満喫!

「キッズスポーツフェス」には、野球やバスケットボール、卓球など、体育の授業でも馴染み深い競技もあれば、ラグビーのタックル体験やローイングの模擬レースなどの珍しい体験コーナーも用意されていた。

  • キッズスポーツフェス

    ラグビーの体験コーナーでは、普段なかなかできないタックルの練習を全力で楽しむ子どもたちが多く見られた

  • キッズスポーツフェス

    ボートを漕いで速さを競う水上スポーツ「ローイング」の体験コーナーでは、陸上練習用の器具を使って短距離漕レースを実施。初めて見る器具や選手の動きに子どもたちも興味津々

なかでも、子どもたちから特に人気を集めていたのが、『ポケモンユナイト』に着想を得た、「マルチスポーツ玉入れ」の体験コーナーだ。

『ポケモンユナイト』は、2021年に発売されたポケットモンスターシリーズ初のチームバトルゲーム。プレイヤーはポケモンを1匹選出し、ほかのポケモントレーナーたちとチームを組んで「ユナイトバトル」を繰り広げる。

ユナイトバトルでは、専用のスタジアム内に出現する野生のポケモンを捕まえて「エオスエナジー」を溜め、相手チームの陣地にあるゴールにエオスエナジーをシュートすることでスコアを獲得できる。制限時間内により多くのスコアを獲得したチームが勝利だ。

「キッズスポーツフェス」で用意された「マルチスポーツ玉入れ」の体験コーナーでは、ゲーム内のエオスエナジーを6種類のボールに見立て、すべてのボールをゴールに入れるまでのタイムスコアを競う。

子どもたちは2人1組のチームを組み、卓球のピンポン玉やバスケットボール、ラグビーボールなどを「玉入れ」の要領で順にゴールに投げ入れていく。ボールの形状やゴールの高さの違いに悪戦苦闘しながらも、チームで協力しながら次々とゴールを決めていた。

  • キッズスポーツフェス

    『ポケモンユナイト』の「マルチスポーツ玉入れ」体験コーナー。全6種類のボールが横一列に並び、それぞれ形状の異なるゴールが用意されていた

  • キッズスポーツフェス

    子どもたちは、決められたラインからゴールを狙う。小さな野球ボールを高めのゴールにシュートするのに苦労していた

制限時間が迫り、ヒートアップしてくると、チームの子が外してしまったボールを別の子が玉拾いしてパスしたり、「もう1回!」「がんばれ!」と声を出し合ったり、お互いを応援していたのが印象的だった。

最後に用意されたモンスターボール柄のサッカーボールをシュートするときには特に熱が入り、チーム全員で「ポケモンゲットだぜ!」の掛け声で力強くエールを送っていた。最後の1秒までゴールを諦めない子どもたちの懸命な姿と見事なチームワークに、見ている側も胸が熱くなった。

  • キッズスポーツフェス

    同じチームの子を見守る子どもたち。「ポケモンゲットだぜ!」と大きな声で熱心に応援していた

  • キッズスポーツフェス

    ポケモンのサッカーボールはシュートが簡単そうに見えるが、試合最後のゴールと制限時間に焦って外してしまう子が続出した。全身を大きく使い、落ち着いてゴールを狙う

ピカチュウとマクノシタが登場! 思い出に残るスポーツ体験に

「マルチスポーツ玉入れ」の体験コーナーでは、ポケモンのピカチュウが登場し、子どもたちを応援する場面も見られた。可愛らしいピカチュウに見守られ、子どもたちもさらに気合いが入ったようだ。

  • キッズスポーツフェス

    「マルチスポーツ玉入れ」の体験コーナーに、ポケモンのピカチュウが登場! 愛らしい姿で子どもたちを応援する

  • キッズスポーツフェス

    ピカチュウの応援にパワーをもらい、子どもたちは元気いっぱいにゴールを決めていた

  • キッズスポーツフェス

    体験終了後には、ピカチュウとのグリーティングを楽しむ。ピカチュウのキュートな立ち振る舞いに子どもたちも夢中になっていた

また、「クリスマスちゃんこ」の食事コーナーでは、ポケモンのマクノシタが登場。両国国技館名物のちゃんこを食べてひと休みする子どもたちに、愛嬌たっぷりの姿を見せてくれた。

  • キッズスポーツフェス

    「クリスマスちゃんこ」の食事コーナーでは、ポケモンのマクノシタが子どもたちを出迎えてくれた

  • キッズスポーツフェス

    栄養満点のちゃんこでエネルギー補給。たくさん食べて、よく寝て、運動して、マクノシタのように強くなろう!

プロの選手やコーチから直々に指導を受けたり、初体験のスポーツに挑戦したり、「キッズスポーツフェス」では、さまざまな角度から子どもたちに「スポーツの楽しさ」を教えてくれる。今回は『ポケモンユナイト』の「マルチスポーツ玉入れ」体験コーナーや、ピカチュウとマクノシタと触れ合えたことで、さらに親しみやすく、思い出深いイベントになったのではないだろうか。

次回の「キッズスポーツフェス」の開催日時は現時点では未定だが、TOKYO UNITEでは、スポーツ文化の発展を目的とした子ども向けのイベントを多数開催している。いずれも事前に参加者を募集していることが多いので、気になった方はぜひTOKYO UNITEの公式ホームページやSNS公式アカウントをチェックしてみてほしい。

  • キッズスポーツフェス

    開催日がクリスマスだったこともあり、ロビーにはTOKYO UNITEに参画するチームや団体のオーナメントで彩られたツリーが飾られていた

  • キッズスポーツフェス

    子どもたちに「スポーツの楽しさ」と「クリスマスの思い出」をプレゼントしてくれた「キッズスポーツフェス」。次回の開催にも期待が高まる