JR西日本は、2025年3月15日のダイヤ改正で、山陽本線広島～五日市間において土休日の昼間時間帯と平日・土休日の夕夜間に普通列車を増発すると発表した。夕夜間の広島駅で発車時刻と行先をそろえ、わかりやすいダイヤとすることも発表している。

  • 土休日の昼間時間帯と平日・土休日の夕夜間に広島～五日市間で普通列車を増発

広島地区の山陽本線は、新しい広島駅ビル「minamoa(ミナモア)」の開業(3月24日グランドオープン)に合わせて輸送体系を変更。土休日の快速「シティライナー」増発と有料座席サービス「快速うれしート」の設定本数拡大に加え、普通列車の増発等も実施する。

土休日の昼間時間帯、10～16時台に広島～五日市間で計13本の普通列車を増発。上りは五日市駅を11～16時台の毎時21～22分に発車する普通列車6本(坂行または広行)、下りは広島駅を10～16時台の毎時37～39分に発車する普通列車7本(五日市行)を新たに設定する。

同時間帯の広島駅から岩国方面(下り)の運転パターンも変更に。現在は毎時0・31分に大野浦行、毎時15・45分に岩国行が広島駅を発車しているが、ダイヤ改正後は10～16時台の毎時0・30分に岩国行、毎時15・45分に大野浦行、毎時37～39分に五日市行が広島駅を発車する。

五日市～岩国間と西条～糸崎間は夕夜間の普通列車を減便

土休日および平日の夕夜間(17～23時台)、広島駅から岩国方面・白市方面の運転パターンも変更。広島～五日市間で普通列車を増発する。輸送体系の変更にともない、五日市～岩国間と西条～糸崎間で列車本数を見直すとしている。

土休日の岩国方面(下り)はダイヤ改正後、17～19時台の毎時0・30・45分に岩国行または南岩国行、毎時15分に大野浦行または岩国行、毎時38分(19時台は除く)に五日市行の普通列車が広島駅を発車。16～18時台の毎時24分に岩国行の快速「シティライナー」、19時23分に五日市行の普通列車が広島駅を発車する。20～22時台は毎時0・20・40分に岩国行の普通列車が広島駅を発車。23時0分に五日市行、23時20分に岩国行、23時44分に五日市行の普通列車が広島駅を発車し、最終列車は現行と同じ広島駅0時4分発、岩国行の普通列車となる。列車本数はダイヤ改正後も現行と同じ30本。五日市行を現行の3本から5本に増便する一方、大野浦行を現行の4本から2本に減便する。

平日の岩国方面(下り)はダイヤ改正後、17～19時台の毎時0・15・30・45分に岩国行または南岩国行、毎時8・22・38分頃(19時台は除く)に五日市行、毎時52分(19時台は除く)に五日市行または岩国行の普通列車が広島駅を発車。20～22時台は毎時0・20・40分に岩国行の普通列車、20時10分、20時30分、21時30分に五日市行の普通列車が広島駅を発車する。23時以降の時刻は土休日と同じ。列車本数は現行の37本に対し、ダイヤ改正で38本に増える。五日市行を現行の10本から14本に増便する一方、大野浦行を1本減便し、岩国方面の列車も1本減便としている。

  • 夕夜間の糸崎行は平日・土休日ともに減便となる

白市方面(上り)はダイヤ改正後、平日・土休日ともに17時5分から19時35分まで広島駅の発車時刻を毎時5・15・25・35・45・55分にそろえ、10分間隔で普通列車(西条行、白市行、糸崎行など運転)を運転。19時50分から22時0分まで15～20分間隔、その後はおおむね25分間隔で普通列車(白市行、糸崎行など)を運転し、最終列車は現行と同じ広島駅0時3分発、西条行の普通列車となる。列車本数は現行の平日29本・土休日28本に対し、ダイヤ改正で平日・土休日ともに29本となり、土休日に1本増える。平日は白市行を1本増便する一方、糸崎行を1本減便。土休日は西条行を現行の4本から7本に増便する一方、白市行と糸崎行を1本ずつ減便としている。

山陽本線糸崎～岩国間ではその他、平日の昼間時間帯に広島駅を発着する3両編成の列車について、糸崎方面の8本、岩国方面の9本を4両以上の編成に変更するとのこと。