小田急電鉄は、2025年3月15日のダイヤ改正で、平日・土休日の9～20時頃にかけて伊勢原駅と秦野駅に停車する特急ロマンスカーを増やすと発表した。特急ロマンスカーに関して、平日夜間に下り1本を増発し、土休日の午後に上下各1本の運転区間を延長することも発表している。

  • 平日夜間に増発する特急「ホームウェイ」はロマンスカー・MSE(60000形)を使用する

現在、伊勢原駅に停車する特急列車は平日・土休日ともに上下計19本。秦野駅に停車する特急列車は平日に上下計46本、土休日に上下計39本。朝に運転される上り「モーニングウェイ」、夜間に運転される下り「ホームウェイ」の一部列車が秦野駅発着で運転されている。

2025年3月のダイヤ改正で、両駅とも9～20時頃にかけて特急列車の停車本数を増やすとともに、快速急行または急行と待ち合わせを行う特急列車も増やし、より利用しやすくする。

  • 伊勢原駅と秦野駅に停車する特急列車が増加。両駅のいずれかで快速急行または急行と待ち合わせを行う特急列車も増える

伊勢原駅に停車する特急列車は平日に上下計25本(現行より6本増)、土休日に上下計31本(現行より12本増)。このうち平日に上下計19本(現行より13本増)、土休日に上下計23本(現行より11本増)の特急列車が快速急行・急行と待ち合わせを行う。秦野駅に停車する特急列車は平日に上下計47本(現行より1本増)、土休日に上下計43本(現行より4本増)。このうち平日に上下計33本(現行より9本増)、土休日に上下計29本(現行より9本増)の特急列車が快速急行・急行と待ち合わせを行う。

その他、平日22時台に新宿駅を発車する下り「ホームウェイ」を1本増発し、ロマンスカー・MSE(60000形)で運転。同時間帯の特急列車を1時間あたり3本(新宿駅22時0分発・22時20分発・22時40分発)に増やす。22時台は21・23時台と比べて満席率が高く、増発で「より多くのお客さまに読書や仕事後の一服など、ゆったりとした自分時間をお過ごしいただけます」としている。

  • 平日22時台に新宿駅を発車する下り「ホームウェイ」を1本増発

  • 土休日の下り「さがみ61号」は運転区間を延長し、下り「はこね27号」に。折返しの列車は上り「はこね24号」として運転

土休日の午後に運転される現行の下り「さがみ61号」(新宿駅15時40分発・小田原駅16時54分着)は、ダイヤ改正で運転区間を延長し、下り「はこね27号」(新宿駅15時40分発・箱根湯本駅17時9分着)として運転。折返しの列車は上り「はこね24号」(箱根湯本駅17時17分発・新宿駅18時45分着)として運転される。「箱根観光をお楽しみいただいた後、小田原での乗り換えを伴わず、旅の余韻を一層お楽しみいただけます」とのこと。