東武鉄道は、東上線のダイヤ改正を2025年3月15日に実施すると発表した。日中時間帯に毎時2本の準急を急行に種別変更し、利用の多い急行を10分間隔で運転するなど、わかりやすいダイヤに見直す。平日朝夕および土休日夜間に列車の増発と一部列車の種別変更なども実施する。

  • 東武東上線がダイヤ改正。日中時間帯に毎時2本の準急を急行に種別変更する

現在、平日・土休日の日中時間帯(12~15時台)に池袋駅を発車する川越方面の下り列車は毎時16本。内訳は急行4本・準急4本・普通8本となっている。急行は池袋駅を毎時0・10・33・40分発、準急は池袋駅を毎時16・23・46・53分発で運転される。

2025年3月のダイヤ改正で、日中時間帯に毎時2本の準急を急行に種別変更。需要の高い急行を毎時6本に増やし、10分間隔のわかりやすい時刻とした上で、東上線全体の速達性も高めるという。ダイヤ改正後、池袋駅を発車する毎時16本の内訳は急行6本・準急2本・普通8本に。急行は池袋駅を毎時0・10・20・30・40・50分発(毎時20・50分発は川越市行、他の列車は森林公園行)、準急は池袋駅を毎時22・52分発(2本とも川越市行)となる。

所要時間短縮の一例として、現行ダイヤにおいて池袋駅13時16分発の準急は川越駅(13時58分着)まで42分かかり、和光市駅でFライナー快速急行に乗り換えた場合も川越駅(13時54分着)まで38分かかるが、ダイヤ改正で同時間帯に池袋駅13時20分発の急行を設定することにより、川越駅(13時52分着)まで乗換えなしで結び、所要時間を32分に短縮するとのこと。

日中時間帯に毎時2本の準急を急行に種別変更することで、志木~川越間の急行通過駅である柳瀬川駅、みずほ台駅、鶴瀬駅、上福岡駅、新河岸駅の停車本数は現行の毎時8本(準急4本・普通4本)から毎時6本(準急2本・普通4本)となる。停車本数が減る一方、準急・普通を約10分間隔の運転とし、わかりやすいダイヤにするとしている。

  • 平日夕夜間に下り準急2本、土休日夜間に下り準急1本を増発する

ダイヤ改正に合わせ、通勤・通学時間帯の混雑緩和も図る。平日朝のラッシュ時間帯、池袋行の普通より急行・準急に利用が集中していることから、現行の普通1本(志木駅7時35分発・池袋駅8時11分着)を種別変更し、運転区間も延長。川越市駅7時17分発・池袋駅8時7分着の準急として運転する。平日夕夜間に下り準急2本(池袋駅17時51分発・19時51分発、2本とも川越市行)、土休日夜間に下り準急1本(池袋駅22時4分発、森林公園行)の増発も予定している。

土休日の早朝、東上線から東京メトロ副都心線へ直通する湘南台行の列車1本について、東上線内の種別を現行の急行から快速急行に変更。新横浜方面の速達性を高めることにより、東海道新幹線へのアクセスが向上するとのこと。東上線ではその他、可動式ホーム柵の整備を進めるために停車時間の調整を行い、一部列車の始発駅出発時刻を1分程度繰り上げる予定としている。