イカロス出版は、蒸気機関車ファンや鉄道の歴史に関心が高い層に向けた季刊本『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』Vol.59(A4変形判164ページ、2,860円)を12月23日に発売した。今回の特集は「C62 17 スピード記録の全貌」とのこと。

  • 『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』Vol.59の特集は「C62 17 スピード記録の全貌」

  • 運転開始から45周年を迎えた「SLやまぐち号」を紹介

  • 戦時中の蒸気機関車乗務員のエピソードを収録

  • 『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』Vol.59表紙

1954年12月15日、C62形17号機は東海道本線木曽川橋梁で129km/hを記録し、日本の蒸気機関車として最高速度を達成した。この歴史的な出来事について、当時の関係者の証言や資料、写真を交えながら振り返る内容となっている。JR東海のリニア・鉄道館に保存されている実機の取材記事や、20年前に行われたスピード記録関係者への貴重なインタビューも掲載している。

連載「鉄の馬と兵ども」では、高崎機関区OBへの取材を通じ、戦時中の蒸気機関車乗務員たちによるエピソードを紹介。運転開始から45周年を迎えた山口線「SLやまぐち号」の記録写真や、長年運転に携った元機関士のインタビューも掲載した。今年3月に引退し、人吉市で静態保存されることとなった58654号機の移送や、オープニングセレモニーの様子も収録。表にC62形17号機、裏に8800形8801号機の形式写真を掲載した折込が付く。