京都市交通局は、市営地下鉄における列車の増便を2025年2月22日から実施すると発表した。烏丸線・東西線ともに利用状況が堅調な昼間時間帯(平日・土休日11~14時台)の復便を行うほか、平日朝8時台の烏丸線で国際会館行の列車を増便する。

  • 京都市営地下鉄烏丸線の車両20系。近鉄京都線にも乗り入れる

京都市営地下鉄は新型コロナウイルス感染症の拡大で利用者数が大幅に減少し、2022年3月以降、烏丸線・東西線ともに減便を実施していた。その後、2023年5月に同感染症が感染法上の5類へ移行すると、通勤・通学の利用が徐々に回復し、一部時間帯においてコロナ禍前に近い状況まで戻っているという。こうした状況を鑑み、烏丸線・東西線ともに2022年12月に減便した昼間時間帯(平日・土休日11~14時台)の上下線各4本(計8本)を復便。現行の1時間あたり7本(8分~9分30秒間隔)から1本増やし、1時間あたり8本(7分30秒間隔)の運行とする。

烏丸線で平日朝ラッシュ時間帯の増便も実施。平日朝8時台の京都駅において、国際会館行の列車がとくに混雑することから、この時間帯に上下線各1本(計2本)を増便し、混雑緩和と利便性向上を図る。平日朝8時台に京都駅を発車する国際会館行の本数は現行の15本から16本、竹田行の本数は現行の14本から15本に。京都市交通局によれば、朝ラッシュ時間帯は保有車両をすべて稼働して運行しているため、これまで増便は困難だったが、車両運用等を見直すことで、国際会館駅まで延伸開業した1997年の改正以来、約27年ぶりの増便が可能になったという。

烏丸線ではその他、近鉄京都線との直通運転列車も変更するため、発車時刻や行先が変更となる列車がある。京都市営地下鉄における1日あたりの総運行本数(上下線の合計)に関して、烏丸線は現行の平日322本・土休日270本から平日332本・土休日278本、東西線(京津線へ乗り入れる列車は含まず)は現行の平日260本・土休日240本から平日268本・土休日248本に増える。