清水美砂 本木雅弘は「本当にピュアで繊細。全身全霊をかけて役に入り込む」「こういう役者さんは珍しい」“共演5回”の印象を語る
フリーアナウンサーの唐橋ユミがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「NOEVIR Color of Life」(毎週土曜9:00~9:30)。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。各界を代表して活躍する女性ゲストが、自らの言葉でメッセージを伝えます。

今回のゲストは、巨匠・倉本聰の最新映画「海の沈黙」に出演する俳優の清水美砂さん。俳優・本木雅弘さんとの印象的だった共演などについて語ってくれました。

清水美砂さん

1970年生まれ、東京都出身の清水美砂さん。1987年に映画「湘南爆走族」でデビュー。1989年に連続テレビ小説「青春家族」で、いしだあゆみさんとのダブル主演をつとめて注目を集めます。その後、周防正行監督の映画「シコふんじゃった。」、今村昌平監督の映画「うなぎ」、大河ドラマ「徳川慶喜」などに出演。映画からドラマまで幅広い役柄を演じます。1998年の結婚後は、海外生活を送りながら日本での活動を続け、2022年の帰国後、精力的に活動を再開。

◆昔から憧れの存在だった本木雅弘

唐橋:清水さん出演の最新作映画「海の沈黙」が公開となりました。こちらは倉本聰監督が36年ぶりに手掛けた映画です。

<映画「海の沈黙」とは?>

「前略おふくろ様」「北の国から」など数々の名作を手がけてきた巨匠・倉本聰が長年にわたって構想した物語を映画化。「沈まぬ太陽」「Fukushima 50」の若松節朗監督がメガホンをとり、本木雅弘さん、小泉今日子さん、中井貴一さん、石坂浩二さん、仲村トオルさん、清水美砂さんら豪華キャストが集結。

唐橋:物語は、世界的な画家の展覧会で起こった贋作事件。この絵を描いたのは一体誰なのか? 事件に浮かび上がった男は、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、突然人々の前から姿を消した津山竜次(本木雅弘)だった。多くは語れませんが、清水さんは作品のキーパーソンを演じています。

清水:牡丹という女を演じております。

唐橋:とても豪華なキャストですね。本木雅弘さんとは今回で共演5回目なんですよね?

清水:そうなんです。

唐橋:清水さんはこれまで本木さんとは「シコふんじゃった。」「涙たたえて微笑せよ」「Shall we ダンス?」「徳川慶喜」の作品で共演されています。

清水:30年以上の付き合いになりますね。ビックリです! (本木さんは)小学生の頃は「結婚したい!」と思っていた憧れの人でしたから(笑)。

唐橋:そうだったんですか!

清水:シブがき隊のモッくんですよ!? 小学生のときから大好きでした。そんな方と最初は「シコふんじゃった。」で共演しました。最後はキスする設定だったんだけど、順撮りしていって最後のシーンを撮るときに「やっぱりキスはないよね」ってことになって。最後は結局しないことになったのですが、心のなかでは「キスしたかった~!」と思っていました(笑)。

唐橋:そうですよね(笑)。

清水:でも、そのあとのNHKドラマ「涙たたえて微笑せよ」ではキスシーンがあって。本木さんは、作家・島田清次郎(明治32年~昭和5年)を演じておりまして、いろいろなことをわーっと考えてしまう役柄で、役に入り込んでおられて。キスするときも、ただのキスじゃなかったの。

唐橋:ええ(笑)!?

清水:倒れた瞬間にキスするシーンだったのですが、雪が降る庭だったんです。そうしたら本木さんが私の顔に雪をかぶせて、そこでキスしたの。だから私は「見えない~!」って思っていました(笑)。

唐橋:想像したものとちょっと違ったんですね(笑)。

清水:「さすが本木くん、これよ!」って思いました(笑)。そこからの30何年です。

唐橋:長いお付き合いですね。本木さんは俳優としても魅力的ですか?

清水:純粋だし、光り輝く“白”のイメージがあります。本当にピュアで繊細な方。全身全霊をかけて役に入り込まれる方なので、今回も力を込めて演じられています。いい意味でね。本当に魅力的ですし、こういう役者さんは珍しいです。

12月のゲストは、フードスタイリスト・飯島奈美さんです。

<番組概要>

番組名:NOEVIR Color of Life

放送日時:毎週土曜 9:00~9:30

パーソナリティ:唐橋ユミ

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/