Q:「新しい背景画像でSafariのスタートページをカスタマイズ」って、どのような設定ですか?

A:Safariのスタートページに設定する背景として、新しい画像が追加されました。背景画像以外にも、スタートページに関してさまざまな設定があります

日本時間2024年12月12日に、macOS Sequoia 15.2やiOS 18.2のアップデートが公開されました。

このバージョンで追加された機能の中に、「新しい背景画像でSafariのスタートページをカスタマイズできます」という記載があります。どのような設定なのでしょうか。

アップデートの前からあった機能も含めて、「Safari」のスタートページのカスタマイズについて紹介します。

iCloudで「Safari」の同期を設定する

スタートページとは、「Safari」を起動したり新規タブを開いたりしたときに表示される、目的のウェブページにアクセスする前のページのことです。

スタートページのカスタマイズとiCloudの同期は関連しているため、同期についてあらかじめ確認しておきます。

  • Macでは「システム設定」を開きます。左側で自分の名前の部分をクリックし、「iCloud」をクリックします

  • 「すべて見る」をクリックします

  • 「Safari」のスイッチをオンにして、右下の「完了」をクリックします

  • iPhoneでは「設定」を開き、自分の名前の部分をタップします

  • 「iCloud」をタップします

  • 「すべて見る」をタップします

  • 「Safari」のスイッチをオンにします

同期すると「iCloudタブ」が便利

このように設定しておくと、登録したお気に入りなどが同期されるだけでなく、ほかのデバイスで開いているページも表示することができます。この機能を「iCloudタブ」といいます。

  • iPhoneの「Safari」のスタートページに、このように表示されることがあります。iCloudタブの機能を使うなら「オンにする」をタップします

  • iPhoneの「Safari」のスタートページです。同じApple Accountで同期の設定をしているMacの「Safari」で開いているページが、iCloudタブとして表示されます。タップしてこのページにアクセスできます

  • 反対にMacの「Safari」にも、同期しているiPhoneの「Safari」で開いているページがiCloudタブとして表示され、クリックしてアクセスできます

家や会社のMacで見ていたページを、外出してから手元のiPhoneで見たいなどといったケースは、よくあるものです。このような場合に役に立ちます。

iPhoneの「Safari」でスタートページをカスタマイズする

さて、今回の本題であるスタートページのカスタマイズに話を進めましょう。カスタマイズの方法や設定項目は、MacもiPhoneも同様です。まず、iPhoneの「Safari」で見ていきます。

  • iPhoneの「Safari」でスタートページを開きます。いちばん下にある「編集」をタップします

  • スタートページに表示したい項目のスイッチをオンにします。また、各項目の右端にある3本線のアイコンを上下にドラッグして、表示される順序を設定します

先ほど紹介した、ほかのデバイスで開いているページを表示するiCloudタブも、ここでオン/オフを切り替えられます。

設定項目のうち、下の方にある「あなたと共有」は、「メッセージ」アプリで受信したウェブページを表示する機能です。

  • 「メッセージ」アプリで、ウェブページへのリンクを受信しました

  • 「Safari」のスタートページに、候補として表示されます。誰から共有されたかも表示されています。タップしてアクセスできます

「メッセージ」アプリでリンクをタップすればもちろんウェブページにアクセスできますが、メッセージのやりとりが長くなったりすると後で見つけるのは大変です。このような場合に「Safari」のスタートページからアクセスできて便利です。

Macの「Safari」でもカスタマイズはできますが……

Macの「Safari」でも同様にスタートページをカスタマイズできます。

  • iPhoneの「Safari」でスタートページを開き、右下の「編集」をクリックします

  • iPhoneと同様の設定項目が開きます。表示したい項目にチェックを付けます

……ということではあるのですが、iPhoneとMacの両方の設定をよく見てください。それぞれ、設定のいちばん上に「スタートページをすべてのデバイスで使用」のオン/オフがあります。これをオンにしておくと、一方の設定がもう一方に反映します。iPhoneとMacのどちらかで使いやすいようにカスタマイズすれば、もう一方も同じ設定になるというわけです。

新機能の「新しい背景画像」とは?

最後になってしまいましたが、macOS Sequoia 15.2やiOS 18.2の新機能である「新しい背景画像でSafariのスタートページをカスタマイズ」についてです。

Safariのスタートページに背景画像を設定する機能は以前からありましたが、その背景画像の種類が増えたのです。背景画像の設定方法はMacでもiPhoneでも同様です。ここではMacで紹介します。

  • Macの「Safari」のスタートページで「編集」をクリックします。「背景画像」にチェックを付けて、使いたい画像をクリックすると、スタート画面の背景になります

この背景画像も、前述の通り「スタートページをすべてのデバイスで使用」をオンにしておけば、一方の設定がもう一方に反映します。

【今回の余談】
macOS Sequoia 15.2やiOS 18.2のアップデートではApple Intelligence関連の新機能が多く追加されたのですが、日本語環境では残念ながらまだ試すことができません。本連載の以前の記事]で紹介したように言語を切り替えれば試せますので、ChatGPTとの連携や画像を生成するImage Playgroundなど、関心のある方は挑戦してみてください。
本連載の年内の掲載は今回で終了です。今年も多くの方にお読みいただきました。ありがとうございます。来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。