JR九州は25日、12月12日に発生した貨物列車脱線事故の影響で不通が続いている鹿児島本線川内~隈之城間について、運行再開予定日が12月31日に決まったと発表した。JR貨物も、復旧作業終了後の貨物列車の運行予定について発表した。
事故は12月12日3時3分頃、鹿児島本線川内駅構内で発生。熊本駅発鹿児島貨物ターミナル駅行の第8097列車が川内駅を発車した直後、運転士が横揺れを感じ非常ブレーキをで列車を停止させた。その後の車両点検により、機関車1両と貨車2両が脱線していることを確認した。事故の原因については、現在も調査中となっている。
JR九州は12月31日の夕方頃をめどに鹿児島本線川内~隈之城間の運行を再開する見込みとしており、準備が整い次第、列車の運行を開始するとしている。九州新幹線川内~鹿児島中央間による振替輸送および川内~隈之城間のバスによる代行輸送は、いずれも12月31日をもって終了する。バス代行輸送については、沿線の学校が冬休みに入る影響で利用が減少することから、12月26日から運行間隔を変更する予定となっている。なお、現在も運転再開に向けた復旧工事を進めており、今後の進捗状況によって再開予定日を変更する可能性もあるとしている。
JR貨物は、貨物列車の運転を取りやめている八代~鹿児島貨物ターミナル間の貨物列車に関して、復旧作業終了後、トラックによる代行輸送を年内で終了(予定)し、年明けの1月5日夜発から下り、1月6日発から上りの貨物列車を順次運行する予定と発表している。