「プリキュア」シリーズは、伝説の戦士「プリキュア」に変身したごく普通の少女たちが、悪に立ち向かっていく姿を描いた東映アニメーション制作の女児向けテレビアニメシリーズ。2004年にスタートした初代『ふたりはプリキュア』から現在放送中の『わんだふるぷりきゅあ!』まで21作品が放送されており、毎年のように制作される新作アニメはもちろんのこと、映画や漫画、ミュージカルといったメディアミックス展開もさかんに行われています。

各作品ごとにオリジナリティ溢れるテーマやコンセプト、世界観などが設けられており、それぞれに異なる特徴や魅力がある同シリーズ。そこで今回は、マイナビニュース会員501人に好きな「プリキュア」シリーズについて質問してみました。その結果をランキング形式でご紹介します。

  • ※画像はイメージです

好きな「プリキュア」シリーズランキング

最も好きな「プリキュア」シリーズをマイナビニュース会員501名に聞きました。

  • 1位:『ふたりはプリキュア』(31.4%)
  • 2位:『ふたりはプリキュア Splash Star』(7.9%)
  • 2位:『魔法つかいプリキュア!』(7.9%)
  • 4位:『ふたりはプリキュア Max Heart』(5.7%)
  • 5位:『ドキドキ!プリキュア』(5%)
  • 6位:『スマイルプリキュア!』(4.6%)
  • 6位:『わんだふるぷりきゅあ!』(4.6%)
  • 8位:『ハートキャッチプリキュア!』(3.9%)
  • 9位:『Yes!プリキュア5』(3.2%)
  • 9位:『スイートプリキュア♪』(3.2%)
  • 11位:『HUGっと!プリキュア』(2.9%)
  • 11位:『スター☆トゥインクルプリキュア』(2.9%)
  • 13位:『Yes!プリキュア5GoGo!』(2.5%)
  • 13位:『ひろがるスカイ!プリキュア』(2.5%)
  • 15位:『フレッシュプリキュア!』(2.1%)
  • 15位:『トロピカル〜ジュ!プリキュア』(2.1%)
  • 15位:『デリシャスパーティ プリキュア』(2.1%)
  • 18位:『ハピネスチャージプリキュア!』(1.4%)
  • 18位:『Go!プリンセスプリキュア』(1.4%)
  • 18位:『キラキラ☆プリキュアアラモード』(1.4%)
  • 21位:『ヒーリングっどプリキュア』(1.1%)

1位:『ふたりはプリキュア』(31.4%)

2位以下を引き離し1位に輝いたのは、2004年に放送された第1作『ふたりはプリキュア』でした。シリーズの原点となるこの作品の主人公は、ベローネ学院女子中等部の2年生である美墨なぎさと雪城ほのか。性格も趣味も正反対な2人ですが、妖精のメップルとミップルによって「キュアブラック」と「キュアホワイト」に変身する力を与えられ、力を合わせて邪悪な敵・ドツクゾーンに立ち向かうことになります。

シリーズディレクターには『ドラゴンボール』、『エアマスター』などの監督で、ダイナミックな戦闘演出を得意とする西尾大介を起用。女児向けアニメの定番だった魔法や杖などを使った戦いではなく、自分の手や足を使って相手を追い詰める肉弾戦を描いたことも革新的だった作品です。

アンケートでは、元祖として新鮮さやオリジナリティを評価するコメントがありました。また、王道でシンプルなストーリーやコンビものとしての面白さなども好評で、熱いコメントの数々から、多くの人にとって色褪せない名作であることが伝わってきます。

ユーザーコメント

  • このシリーズのオリジナルなので(60代男性/大阪府/その他電気・電子関連)
  • 最初はプリキュアはそんなにいなくて2人でした。刑事ドラマ相棒のようにコンビの面白さがある。(40代男性/宮城県/食品)
  • 1作目ということで、新鮮さがあった(40代男性/神奈川県/ソフトウェア・情報処理)
  • 王道感があっておもしろいから(40代男性/東京都/建設・土木)
  • 自分の子どもたちがまだ小さい頃に一緒によくみていました。女の子向けの作品と決めつけられがちですが、男の子も大人も面白く感じると思います。コメディやギャグシーンもありますし、シリアスな場面、強敵にチームで立ち向かう姿など、内容としては悪くないと感じる。もちろん子どもの心をつかむ内容は十分。昔の作品だけどまだまだ人気は揺るがないと思います。(30代男性/佐賀県/鉱業・金属製品・鉄鋼)

2位:『ふたりはプリキュア Splash Star』(7.9%)

2位には、2006年に放送された第3作『ふたりはプリキュア Splash Star』が選ばれました。夕凪中学校2年生の日向咲と、新学期に転校してきた美翔舞は、過去に不思議な体験をした「大空の木」の下で妖精のフラッピとチョッピに遭遇。全世界を司る大樹「世界樹」とそれを支える「7つの泉」を取り戻すため「キュアブルーム」と「キュアイーグレット」に変身し、滅びの国「ダークフォール」に立ち向かうことになります。

アンケートでは、自分の子どもや姪っ子と見ていたという声が多かったほか、性格の違う2人が力を合わせて戦う姿や可愛らしい衣装などが評価されていました。

ユーザーコメント

  • 最初に見たシリーズなんです。姪っ子が夢中でよくプリキュアごっこでお仕置きされました。(60代男性/大阪府/サービス(その他))
  • 娘と一緒にみてました。そこからからはまりました。(40代女性/青森県/教育)
  • 性格の違う二人。同級生の設定が良い。二人が力を合わせて戦うところが良い。(50代女性/三重県/専門店(その他小売))
  • 衣装が可愛かったから(30代女性/静岡県/専門店(総合))

2位:『魔法つかいプリキュア!』(7.9%)

同じく2位には、2016年に放送された第13作『魔法つかいプリキュア!』がランクイン。中学2年生への進級を控えた朝比奈みらいは、空から落ちてきた魔法つかいの少女・十六夜リコと出会います。闇の魔法使いに襲撃された2人は、魔法の言葉「キュアップ・ラパパ!」を唱えて伝説の魔法つかい「キュアミラクル」と「キュアマジカル」に変身。そこから、魔法界とナシマホウ界(人間界)を繋ぐ奇跡と魔法の物語が動き出します。

アンケートでは、いろいろな魔法を使う姿が可愛いなど、作品の題材に関する評価が多く寄せられていました。

ユーザーコメント

  • 子どもと一緒にみて、楽しかったから。(60代男性/東京都/サービス(その他))
  • 姪っ子ちゃんが真剣に見てたのが印象に残ってます(50代男性/北海道/その他電気・電子関連)
  • 魔法使いで魅力アップ。すばらしい。(50代女性/栃木県/教育)
  • 色んな魔法を使って可愛い(60代男性/奈良県/その他金融)

4位:『ふたりはプリキュア Max Heart』(5.7%)

4位には、第1作『ふたりはプリキュア』の続編である『ふたりはプリキュア Max Heart』が選ばれました。2005年に放送された同作は、3年生に進級した美墨なぎさと雪城ほのかが、ドツクゾーンの帝王・ジャアクキングの復活を目論む闇の戦士との戦いに身を投じる物語です。新しい仲間として、妖精・ポルンと謎の少女・九条ひかり(シャイニールミナス)が登場するなど、新要素が盛り込まれました。

アンケートでは「一番盛り上がったシリーズ」「一番ハマった作品」などファンから熱いコメント寄せられており、分かりやすい世界観や戦闘面の演出などに評価が集まっていました。

ユーザーコメント

  • 肉弾戦が最も激しかったから(40代男性/滋賀県/その他)
  • 一番盛り上がったシリーズと思うから(50代男性/大阪府/その他電気・電子関連)
  • 一番プリキュアのシリーズの中でハマった作品(40代男性/滋賀県/その他)
  • 希望と未来を題材にしている作品なので、光と闇の対比で子どもにもわかりやすい世界観を見せてくれる構成になっています。(60代男性/愛知県/その他)

5位:『ドキドキ!プリキュア』(5%)

5位には、2013年に放送された第10作『ドキドキ!プリキュア』がランクインしました。愛をテーマにした同作は、しっかり者の中学2年生・相田マナが、トランプ王国からやってきた妖精・シャルルと不思議なアクセサリー「キュアラビーズ」の力で「キュアハート」に変身。菱川六花(キュアダイアモンド)、四葉ありす(キュアロゼッタ)、剣崎真琴(キュアソード)、円亜久里(キュアエース)という仲間たちと共に、謎の勢力「ジコチュー」と戦う物語です。

アンケートでは、ストーリーや話の内容に高評価が寄せられたほか、キャラクターの魅力や可愛らしい衣装について言及するコメントがみられました。

ユーザーコメント

  • ストーリー、キャラクターが良い。(60代男性/埼玉県/医療・福祉・介護サービス)
  • とても内容が良かったから(30代男性/愛媛県/建設・土木)
  • 剣崎真琴、まこぴーの衣装が好きな紫系で可愛いから。(40代女性/兵庫県/百貨店)

6位:『スマイルプリキュア!』(4.6%)

6位には、2012年に放送された第9作『スマイルプリキュア!』が選ばれました。絵本好きの中学2年生・星空みゆきは、伝説の5人の戦士を探して絵本の国「メルヘンランド」からやってきた妖精・キャンディと出会います。敵の襲撃からキャンディを守ろうとした彼女は「キュアハッピー」に変身。同じく変身したクラスメイトの日野あかね(キュアサニー)、黄瀬やよい(キュアピース)、緑川なお(キュアマーチ)、青木れいか(キュアビューティー)たちと共に、世界をバッドエンドにしようとする「バッドエンド王国」との戦いに身を投じることとなります。

ユーザーコメント

  • 福圓美里さんや井上麻里奈さんなどのよく知っている声優さんがCVのため(50代男性/大阪府/流通・チェーンストア)
  • 可愛らしいプリキュアシリーズだった。(50代男性/大阪府/非鉄金属)

6位:『わんだふるぷりきゅあ!』(4.6%)

同じく6位には、2024年2月に放送を開始した第21作『わんだふるぷりきゅあ!』がランクインしました。動物と人が仲良く暮らす「アニマルタウン」で暮らすパピヨン犬・犬飼こむぎと飼い主・犬飼いろはは、街で大暴れする謎の生物・ガルガルに遭遇。いろはを守ろうと飛び出したこむぎは、光る石が変化したコンパクトの力で人の姿になり「キュアワンダフル」に変身します。

ガルガルをもとの姿に戻し「ニコガーデン」に帰すため、こむぎといろは(キュアフレンディ)、白猫・ユキ(キュアニャミー)とその飼い主・猫屋敷まゆ(キュアリリアン)たちが奮闘する物語で、動物が人の姿に変身し「プリキュア」として活躍する点や敵を攻撃をしない点など、歴代シリーズにはない特徴を持った作品です。

ユーザーコメント

  • ストーリー展開が面白かった(60代男性/神奈川県/輸送用機器(自動車含む))
  • 子どもだけでなく、大人が見ても楽しめます。(50代女性/鹿児島県/繊維・アパレル)

8位:『ハートキャッチプリキュア!』(3.9%)

8位には、2010年に放送された第7作『ハートキャッチプリキュア!』が選ばれました。市立明堂学園に転向してきた内気で引っ込み思案な少女・花咲つぼみは、強引でマイペースなクラスメイト・来海えりかに振り回される毎日。ある日、そんな彼女の前に「こころの大樹」を守る妖精・シプレとコフレが現れ、「砂漠の使徒」という悪の組織の存在を明かします。

その後、「砂漠の使徒」に襲われたえりかを助けるために、つぼみは「キュアブロッサム」に変身。同じく「キュアマリン」に変身したえりかや明堂院いつき(キュアサンシャイン)、月影ゆり(キュアムーンライト)とともに、人々の心に咲く「こころの花」を取り戻すため戦うこととなります。

ユーザーコメント

  • ストーリーが面白かったから(40代男性/東京都/専門コンサルタント)
  • 小さい頃の娘とテレビで見たり、映画に行ったり思い出深いプリキュアだから。(40代男性/大阪府/その他メーカー)

9位:『Yes!プリキュア5』(3.2%)

9位にランクインしたのは、「プリキュア」シリーズでは初めて、バディものではなく5人チームの作品として制作された2007年放送の第4作『Yes!プリキュア5』でした。サンクルミエール学園に通う中学2年生の夢原のぞみは、図書館で不思議な本「ドリームコレット」を発見し、妖精の国「パルミエ王国」からやってきたココと出会います。

邪悪な組織「ナイトメア」に滅ぼされた故郷を蘇らせるため、願いを叶えるアイテム「ドリームコレット」を探しているというココ。その力になることを決めた彼女は、伝説の戦士「キュアドリーム」に変身し、夏木りん(キュアルージュ)、水無月かれん(キュアアクア)、秋元こまち(キュアミント)、春日野うらら(キュアレモネード)という4人の仲間とともに、敵に立ち向かっていきます。

ユーザーコメント

  • 好きな声優さんが演じているから(40代男性/兵庫県/その他)
  • 斬新でかっこよかった(20代男性/静岡県/その他電気・電子関連)

9位:『スイートプリキュア♪』(3.2%)

同じく9位には、2011年に放送された第8作『スイートプリキュア♪』がランクイン。音楽があふれる町・加音町で暮らす北条響と南野奏は、幼い頃からの親友同士でしたが、中学生になってからすれ違いが続いていました。ある日、2人は音楽の国「メイジャーランド」からやってきた妖精・ハミィと遭遇。伝説の楽譜に記された「幸福のメロディ」を「不幸のメロディ」に変えようと企む悪の王・メフィストから世界を守るため、「キュアメロディ」と「キュアリズム」に変身して欲しいと頼まれます。

後に、メイジャーランドの元歌姫・黒川エレン(キュアビート)、メイジャーランドのお姫様・調辺アコ(キュアミューズ)という仲間も加わり「マイナーランド」の勢力と戦うことになります。

ユーザーコメント

  • 内容が面白かったから。(50代男性/埼玉県/ビル管理・メンテナンス)
  • キャラのデザインが一番好き(50代男性/大阪府/その他メーカー)

まとめ:プリキュアは魅力的なシリーズがたくさん!

今回のアンケートでは、「プリキュア」シリーズの原点である『ふたりはプリキュア』が1位に選ばれました。同作は「女の子だって暴れたい」というコンセプトをもとに制作された作品で、肉弾戦をともなうダイナミックなアクションシーンは、後のシリーズにも脈々と受け継がれています。

また、魔法、音楽、動物など、さまざまなテーマを盛り込んだ奥深いストーリーは、子どもだけでなく大人の心も掴んでいるようで、今回のアンケートでも各作品に「娘と見ていて印象に残った」「姪っ子と見ていてよく覚えている」といったコメントが多数寄せられるなど、年齢・性別問わず幅広い層に支持されていることがうかがえました。

2024年に、シリーズ20周年という節目を迎えた「プリキュア」シリーズ。ぜひこの機会に、友情や愛、勇気、可愛らしさなどが詰まった戦う女の子たちの物語を、楽しんでみてはいかがでしょうか。

調査時期:2024年12月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計501人
調査方法:インターネットログイン式アンケート