スタディプラスは12月24日、「文理選択に影響を与える要因:高校生・大学生の進路実態調査」の結果を発表した。同調査は、2024年4月19日〜22日の間、全国の「Studyplus」ユーザー(高校生、大学1年生、大学2年生)8,831人を対象にインターネットで実施したもの。
はじめに、中学3年性の頃、文理選択についてどう考えていたかを聞いたところ、全体の約5割が理系を志望していたことがわかった。しかし、男女で差があり、男子の理系志望は58.7%に対し、女子は45.2%で、13.5ptの差が見られたという。
将来志望する職業・キャリアを地域・男女別で比較したところ、都市と地方では職業志向に違いが見られた。都市部では「技術職・専門職」がより高い支持を集めており、女子において都市部は12.1%と、地方(9.2%)よりも2.9pt高い結果に。
最も支持が高いのは都市部の男子で、30.3%となった。地方では「医療・看護・保健」分野が人気で、特に女子において31.2%と、都市部女子(26.6%)よりも4.6pt高く支持されている。
周囲から受けるプラスの影響について、女子の場合は「母親」(29.5%)が一番多い結果に。次いで「教員」(22.4%)「父親」(10.9%)と続いた。
男子は「母親」(18.7%)、「父親」(18.1%)、「教員」(17.2%)の順となった。女子は母親と教員から影響を受けており、特に母親からの影響は男子と比較すると1.6倍であったという。一方、男子は母親と父親から影響を受けるという結果となった。
また、理系に向いているか質問すると、男子は女子よりも「自分が理系に向いている」と強く感じる割合が高く、男子の50.1%が「理系に向いている」と考えるのに対し、女子は31.2%となり、18.9ptの差が出た。女子は「理系に向いていない」と感じる割合が約5割も占めており、男性よりも理系に関する自信が低い傾向が見られるという。
文理選択で選んだ進路について聞いたところ、男女ともに「理系」が半数を超える結果に。
親が自分に対して、理系に進むことを期待していると思うか尋ねると、男子が39.5%と女子よりも8.8pt高くなったが、女子の30.7%も親からの理系進学に対する期待があると回答した。
親が文系に進むことを期待していると回答した割合は、男女ともにほぼ同じで、女子16.8%、男子16.3%であった。全体として理系進学への期待より低い結果となったという。