伊予鉄グループの公式X(Twitter)にて、新型車両7000系の内装が紹介された。荷物棚をなくして大きな側窓を設置し、デジタルサイネージの採用で中吊り広告をなくすことで、明るく開放的な室内空間を実現したという。今月から7000系の試運転も始まっている。
郊外電車の新型車両7000系は、2025~2027年にかけて毎年6両(3両編成×2編成)、3年間で合計18両(6編成分)を導入していく予定。7000系の導入にともない、郊外電車の既存車両700系は順次廃車となる。新型車両7000系の製造を近畿車輛が手がけ、新造された6両が今年11月に東大阪市の本社工場を出発。JR四国による全面協力で輸送され、伊予鉄道の古町車庫へ搬入された。
設計から製造、搬入までの様子は伊予鉄公式YouTubeでも公開されている。動画の中で、7000系の「推しポイント」も紹介され、外観は「乗ってみたくなる未来型流線形のフォルム」と、愛媛らしさを表現した「オレンジ色のカラーリング」、内装は「大きな窓やオレンジのシート生地」を採用した「開放感のある明るい車内空間」をポイントに挙げた。「フルカラーLCD式の行先表示や音声合成放送装置」も採用しており、「分かりやすい表示、聞き取りやすい案内放送が可能」に。「市内電車やリムジンバス、高速バスの発着メロディ『向谷メロディ』が流れます」とのこと。
その他、「新しい台車で乗り心地が良く、静かな車両」であることや、「痴漢などの犯罪の抑止、防止のため防犯カメラを設置」して車内の安全性向上を図ったこと、「車椅子スペースを1編成あたり2箇所設置」してバリアフリー化を図るなど、利便性向上に配慮した車両であることも「推しポイント」に挙げられた。伊予鉄道の新型車両7000系は、試運転等を経て2025年2月にデビュー予定。郊外電車全線(横河原線、高浜線、郡中線)で運用される。