お笑いコンビ・銀シャリの橋本直が21日、Spotifyのポッドキャスト番組『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』にゲスト出演。日本一の漫才師を決める『M-1グランプリ』で優勝した当時を振り返った。
『M-1』優勝後の変化「はしごがなくなった」
来年、コンビ結成20周年を迎える銀シャリ。心境を問われると、「めっちゃ早かったですね。ビックリしてます。まだ、26歳ぐらいの感覚」だと明かし、「44歳とかの自分って、想像してないですよね」と苦笑い。続けて、若手芸人だったころを、「最初は劇場内のオーディションで勝っていく。『M-1』がある。毎回バトルみたいな感じで」と語りつつ、「楽屋に泊まって、夜中までやって。他人のDVDとか、今日のバトルをもう一回見直して、他人の悪口言ったり。“全然オモロくない! 俺らのほうが……”とか、“なんでこっちが勝ってんねん!”とか(笑)」と、当時の熱い思いを回顧した。
また、『M-1グランプリ』では、3大会連続で決勝に進出し、2016年に悲願の優勝。最終決戦では、和牛、スーパーマラドーナの3組で競ったが、審査員5人の投票は、銀シャリが3票、和牛が1票、スーパーマラドーナが1票という結果だったため、「やったぜ! っていうのはなかったです。なんか、まだまだだなって……」と正直な心境を吐露。「他の人がホントすごかったんですよ。みなさん、本当にウケてたんで」と振り返りながら、「ラッキーだなとは思いましたけど。それがよかったかもしれない。あのとき優勝したのが終わりじゃない。燃え尽き症候群にならずに済んだ」としみじみ語っていた。
『M-1』優勝という夢が叶い、「戦闘民族みたいな感じで、ずっと戦ってて。『M-1』優勝したら、パンッて“はしご”がなくなったというか」「勝ちたい! とか、戦いたい! っていう“はしご”がなくなって」と、心境を明かした橋本。優勝後について、「そこから、テレビの売れ方とは? みたいになる。それはそれで頑張ってたら、この歳になっちゃった」とつぶやきながら、「漫才の神様がいて、選んでくれたんやったら、まだここから頑張ります! みたいな。(審査員で中川家の)礼二さんに、“漫才をちゃんと続けてください”って言われたのもあるので、そのまま完全燃焼にならずに済んだのがよかった」と話していた。
【編集部MEMO】
2023年11月にスタートした『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』は、フジテレビアナウンサー・宮司愛海がパーソナリティを務めるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組(毎週土曜9時配信)。宮司アナは番組開始前、「入社9年目、会社員として働く毎日で感じたこと、思ったことを話します。アナウンサーとしての私、32歳の等身大の私。背伸びせずありのままの気持ちを言葉で表現したいと思っています。基本的には“ひとりごと”のつもりですが、時々素敵なゲストの方をお迎えしていくつもりです」とコメントを寄せ、「リスナーの皆さまからのメッセージや叱咤(しった)激励も織り交ぜながら、素敵な番組を作っていきたいと思っています!」と意気込んでいた。