日立製作所は、同社が鉄道システムを納入したベトナム・ホーチミン市初の都市鉄道「1号線」が12月22日に開業したと発表した。ホーチミン市中心部のベンタン駅から市北東部のスオイティエン・ターミナル駅までの19.7kmを結ぶ鉄道路線で、地下区間3駅・高架区間11駅により構成される。JICAによる円借款を活用して建設が進められた。
このプロジェクトにおいて、日立は自社製造による車両17編成(計51両)をはじめ、最先端の無線式列車制御システム(CBTC)を活用した信号システム、列車無線等の通信システム、ホームドア、券売機・改札機、受変電設備や軌道工事、車両基地設備を含む一連の設備を納入した。
ベトナムては、経済発展に伴う道路交通量の急激な増加が深刻な課題に。都市鉄道1号線の開業で、都市部における交通渋滞の緩和など持続可能な交通網の実現に貢献すると期待されている。