京成電鉄は、AIによる顔認証で「スカイライナー」に乗車できる新サービス「Skyliner e-ticket Face Check in Go」を2025年1月24日から導入すると発表した。顔認証による座席指定列車の乗車システムは、国内の鉄道事業者では初の試みとなる。東京都の「鉄道駅におけるユニバーサルコミュニケーションシステム整備事業費補助金」を活用した。

  • 京成電鉄がAI顔認証で「スカイライナー」に乗車できる新サービスの導入を発表

訪日外国人向けのインターネットチケット購入サービス「Skyliner e-ticket」で事前に顔情報を登録することで、乗車駅の改札口に設置されるタブレットに顔をかざすだけで乗車できるしくみに。顔認証による乗車サービスの利用自体は、日本人を含むすべての人が利用可能とされている。顔認証から最も近い発車時刻の「スカイライナー」座席指定チケットが自動的に発券され、窓口や券売機に並ぶことなく乗車できる。

新サービスに対応する駅は、京成上野駅、日暮里駅(北改札口のみ)、空港第2ビル駅、成田空港駅の4駅。「Skyliner e-ticket」の片道券のみ対象となり、往復券や「Keisei Skyliner＆Tokyo Subway Ticket」での購入は対象外となる。なお、新サービスのスキーム開発や運営を京成電鉄が行う。顔認証技術の開発を「Melon Technologies」、顔認証プラットホーム提供と事業化検討を丸紅、座席予約システムの改修を日立製作所がそれぞれ担当した。