俳優の伊藤健太郎がこのほど、カンテレ・フジテレビ系主演ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』(1月9日FOD配信・放送スタート/カンテレ 毎週木曜24:25~、フジ 同26:25~ ※初回はカンテレ24:40~、フジ26:40~)の取材に大阪市内で応じた。

  • 『未恋~かくれぼっちたち~』主演の伊藤健太郎

    『未恋~かくれぼっちたち~』主演の伊藤健太郎

本作は、カンテレと動画配信サービス・FODが新設するドラマ枠の第1弾。小説家になる夢をあきらめ、コミック誌の編集者として働く主人公の高坂健斗(伊藤)が、性格が正反対の2人の女性に出会い、成長していく姿を描く群像劇だ。同じ職場で働くことになる元小説家で健斗の“忘れられない女性”鈴木みなみを愛希れいかが、健斗が担当する売れっ子漫画家・深田ゆずを乃木坂46の弓木奈於が演じる。

伊藤は健斗のキャラクターを「仕事熱心でデキる男ではあるけど、人に対して心を開かないところがある」と分析。「相手に“ありがとう”と言われたら、僕なら素直に感謝の気持ちを受け取るけど、健斗は“ありがとうって言われたらうれしい?”って聞くんです。よくないっすよね(笑)。すごくひねくれたヤツです」と苦笑しながらも、「自分と似ているところがほとんどない、かけ離れた人間だからこそ、演じるのがおもしろい」と役作りの楽しさを語った。

そんな伊藤は健斗と違い、自分から積極的にコミュニケーションを取るタイプだそう。だが、本作で共演した弓木と愛希はどちらも「非常に人見知り」。撮影が始まったころは「僕が話しかけても、10聞いて1返ってくればいいくらいで(笑)」と苦戦したという。

「弓木さんは“弓木ワールド”みたいな独特の世界観があって、質問したら全然違う答えが返ってきた。愛希さんはやっと話せるようになっても、撮影期間が空くとすぐリセットされちゃう」と微妙にタイプは違えど、「これまで出会った中で一番かも?というくらい難しさのレベルが高かった(笑)」と振り返る伊藤。しかし、「だんだん心を開いてくださって、いろんな話ができるように。おかげで楽しい撮影になりました」と笑顔を見せた。

9月に所属事務所を移籍、NHK大河ドラマ『光る君へ』で注目を集めるなど話題の多かった2024年を漢字で表すなら?との質問には「楽」と回答。「楽しいの“楽”。『未恋』の撮影をはじめお仕事もそうですし、公私ともに振り返ると楽しいことばかりの1年だったので」と話し、「来年も漢字を聞かれたら“楽”が出てくる1年になるように。もっと芝居力を磨いて、やったことない役や作品にもチャレンジしていきたい」と、2025年の目標を明かした。