作家・綾辻行人氏原作の「館」シリーズの映像化第2弾が、2025年に製作、Huluで独占配信されることが決まった。今年配信された『十角館の殺人』から続投となる内片輝監督がメガホンを取る。

この製作決定に伴い、綾辻氏は「『十角館』をあのような形に仕上げてくれた内片監督への信頼はもはや揺るぎないので、ほとんど迷うこともなくOKを出しました」と第2弾の企画が持ち上がった当時を振り返りつつ、「いずれタイトルが公表されれば、たぶん原作を知っている方の多くが『なるほど』と頷いてくださるでしょう」とコメント。

また、内片監督は「『館』シリーズ実写映像化第2弾の製作決定をお伝えできること、監督・プロデューサーとしてうれしく思います」と喜びの思いとともに、「魅力的な『館』の世界に、再び皆さんをご招待します!」とメッセージを寄せた。

また、『十角館の殺人』が日本テレビ、静岡第一テレビ、広島テレビ、ミヤギテレビで12月30日から、読売テレビで1月1日から地上波放送されることも決まった。

コメント全文は、以下の通り。

■原作:綾辻行人氏

発表以来、長年「映像化不可能」と云われつづけてきた『十角館の殺人』でしたが、実写ドラマ化の企画段階から「自分ならできる」と云いきって憚らなかった内片輝監督が見事、「不可能ではなかった」と証明してみせてくれました。原作者の僕にとって、これは大きな驚きであり、同時に大きな喜びでもありました。

幸いにも、配信開始後の作品の評判や評価、成績などは上々である、とのこと。そこでさっそく、「ここはぜひ、シリーズ第2弾を」という話が持ち上がったわけです。『十角館』をあのような形に仕上げてくれた内片監督への信頼はもはや揺るぎないので、ほとんど迷うこともなくOKを出しました。

「本当にやるの?」
「次はどれを?」

──と、「超特報」では一応とぼけてみせていますが、原作者としては当然ながら、「本当にやる」ことも「どれを」やるのかもすでに承知しています。なので、この場では何ともコメントしづらいのです。いずれタイトルが公表されれば、たぶん原作を知っている方の多くが「なるほど」と頷いてくださるでしょう。

「館」シリーズの作品はそれぞれ、なかなかひと筋縄ではいかないものばかりです。「どれを」映像化するにしても、『十角館』とはまた違った難題がたくさん待ち受けていそうですが、内片監督のことだから今度もきっと見事にクリアしてくれるだろう、と期待しています。

■監督:内片輝氏

「館」シリーズ実写映像化第2弾の製作決定をお伝えできること、監督・プロデューサーとして嬉しく思います。

どの「館」シリーズが実写化されるのか?……アレコレお伝えしたいのですが、それはまだ内緒。楽しみにお待ちください。

魅力的な「館」の世界に、再び皆さんをご招待します!