エンワールド・ジャパンは「外資系企業に対するイメージギャップ調査」の結果を12月19日に発表。同調査は、2024年10月28日~11月1日の期間で外資系企業の従業員400名、日系企業の従業員400名の計800名を対象にインターネットで実施した。

  • 外資系企業未経験者の外資系企業で求められる英語レベルのイメージについて

外資系企業未経験者に外資系企業で求められる英語レベルのイメージを聞くと、「英語が必要(初級・中級・上級・ネイティブレベル)」というイメージを持つ人は63%という結果になった。そのうち「上級以上・ネイティブレベルが必要」は55%に。

  • 外資系企業の従業員に実際に必要とされる英語レベル

外資系企業の従業員に実際に必要とされる英語レベルについて質問。「英語が必要(初級・中級・上級・ネイティブレベル)」は74%で、そのうち66%は「初級・中級レベル」の英語スキルで業務を遂行していることが明らかになった。

  • 外資系企業従業員の海外経験について

外資系企業の従業員における海外経験については、62%が「海外留学や海外での生活経験はない」ことがわかった。

  • 英語の習得方法について

また、英語の習得方法については「国内の学校教育(小学校~大学・大学院)」が39%、「独学」が33%、「国内の職場」が28%と上位を占める結果に。「国内の学校教育(小学校~大学・大学院)」での習得は「海外留学」の20%を2倍近く上回っていることもわかる。

海外経験がなくとも国内での学習や職場経験を通じて十分な英語力を身につけている人が多く、現在国内で働く人でもチャレンジできる選択肢であることが示唆される。

  • 外資系企業の雇用の安定性について

外資系企業未経験者に、外資系企業での雇用の安定性に関してのイメージを質問。「評価によって減給になる」のイメージが「よくある」「時々ある」と回答した人は51%と、約半数にのぼる結果に。

対して、外資系企業の従業員に、実際に評価によって減給になる実態があるかを伺うと、「よくある」「時々ある」が36%で、外資系企業未経験者が持つイメージより15ポイント低い結果となった。

また、「評価によって降格になる」イメージと実態も同様に聞くと同じような結果に。外資系企業の雇用の安定性に対するイメージと実態にギャップがあることが明らかになった。

外資系企業の評価による減給や降格のリスクは、外資系企業未経験者のイメージよりも厳しくなく、外資系企業も安定した職場環境を提供していることがうかがえる。

  • 外資系企業の評価基準について

次に、外資系企業未経験者に外資系企業の評価基準に関するイメージについて質問。「成果が出なかった場合でもプロセスや努力、協調性が評価される」というイメージについて「あてはまらない」「どちらかというとあてはまらない」と回答した人の割合は56%となり、"プロセスや努力"よりも"成果主義"のイメージが強い結果となった。

一方で、外資系企業の従業員に、実際に成果が出なかった場合でもプロセスや努力、協調性が評価されるかを聞くと「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」が62%となり、 外資系企業未経験者のイメージを覆す結果に。

外資系企業では「成果のみの評価」だけではなく、「プロセスや努力、協調性」も重視される傾向にあることが明らかとなった。