中日の松木平優太は背番号が『69』から『29』に変更となる。
今季はドラフト3位の辻本倫太郎内野手が着けていたが、中日の背番号“29”といえば、現役通算586試合に登板し、124勝・96セーブ、防御率3.49を記録した鈴木孝政氏(74年〜89年)、新人の90年に当時の日本人プロ最速の157キロを計測するなど速球を武器に同年新人王と最優秀救援投手に輝いた与田剛氏(90年〜96年途中)、07年日本ハムとの日本シリーズ第5戦で8回までパーフェクトに抑え込み、14年に最多勝利、最高勝率のタイトルを獲得した山井大介氏(02年〜21年)など“抑え投手”、“右投手”が着けてきた番号。松木平が来季から29を託すところから球団の期待度の高さが伺える。
松木平は20年育成ドラフト3位で入団し、プロ4年目の今季開幕からファームで安定した投球を披露して7月に支配下選手登録を勝ち取った。7月10日のヤクルト戦でプロ初登板を果たすと、2度目の登板となった7月31日のヤクルト戦で6回を無失点に抑えプロ初勝利。9月23日の広島戦では7回・106球を投げ、1安打、6奪三振、無失点で2勝目を挙げた。今季は8試合・48回2/3を投げ、2勝4敗、防御率3.70の成績を残した。
ファームでは16試合・107回2/3を投げ、10勝3敗、防御率1.76で最多勝、最高勝率のタイトルを獲得。来季は先発ローテ入りが期待される右腕だ。将来は同学年の髙橋宏斗、10月に行われたドラフト会議で1位指名を受けた金丸夢斗とともに、ドラゴンズ投手陣を引っ張ることを期待するファンも多いだろう。背番号29を着けてきた偉大な先輩たちに負けないくらいの投球を披露していきたい。