三笘薫(右)は85分までプレー [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第17節が21日に行われ、ブライトンは敵地でウェストハムと対戦した。

 今季、ブライトンは開幕直後こそ安定して白星を積み重ね、上位争いに名を連ねていたものの、直近4試合は2分2敗と未勝利が続いている。前節終了時点での成績は6勝6分4敗で、獲得した勝ち点は「24」。現在の順位は9位となっているが、来季のヨーロッパカップ戦出場権を狙うのであれば、これ以上の足踏みは避けたいところだ。

 今節は『ロンドン・スタジアム』にて、ここまで5勝4分7敗の勝ち点「19」で14位につけるウェストハムと対戦。ブライトンに所属する三笘薫は、プレミアリーグでは9試合連続のスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は静かな立ち上がりに。ブライトン、ウェストハム、双方ともに丁寧なビルドアップから攻撃を組み立てるも、狙い通りに進められるシーンの数は限られており、結果としてなかなかチャンスの数も増えてこない。

 ウェストハムはモハメド・クドゥスやジャロッド・ボーウェンが中心となってゴールを脅かす場面を作り出したが、前半最初のビッグチャンスを作ったのはブライトン。21分、相手をボックス内に閉じ込めた状態で、ブロックの外でボールをつないで攻撃の隙を探ると、ボックス右で顔を上げたジョアン・ペドロが浮き球のボールを送る。ファーサイドで待っていた三笘は左足をダイレクトで振り抜いたが、強烈なボレーシュートはGKウカシュ・ファビアンスキに阻まれた。

 結局、前半の45分間でスコアが動くことはなく、0-0で後半へ折り返すと、序盤の51分に均衡が破れる。ブライトンは左コーナーキックを獲得したところから打開を試みるも、一度はウェストハム守備陣に捕まってクリアされる。それでも、クリアボールを拾ったペルビス・エストゥピニャンが左足でアーリークロスを蹴り込むと、飛び出してきたGKファビアンスキとルイス・ダンクが競り合い、こぼれ球に反応したマッツ・ウィーファーがダイレクトで沈める。ブライトンが先手を取った。

 だが、直後の58分にはウェストハムが反撃へ。ピッチ中央付近でヤン・ポール・ファン・ヘッケからのクリアボールを拾ったトマーシュ・ソウチェクがダイレクトで縦パスを通すと、ボールを引き取ったボーウェンが左足でミドルシュートを放つ。ここはGKバルト・フェルブルッヘンに阻まれたが、こぼれ球をクドゥスが頭で押し込み、試合を振り出しに戻した。

 タイスコアで終盤に突入すると、ややオープンな展開となったなか、両チームがゴールに迫る回数を増やしていく。三笘のドリブルがブライトンの攻撃を彩っただけでなく、途中出場のヤンクバ・ミンテも83分にきわどいシーンを演出したが、ブライトンは最後まで勝ち越しゴールを奪うことができず、試合はタイムアップを迎えた。

 この結果、ブライトンはプレミアリーグ5試合未勝利となっている。三笘は85分、エヴァン・ファーガソンとの交代でピッチを後にした。一方のウェストハムは、2試合連続のドローとなった。

 次節、ブライトンは27日にホームでブレントフォードと、ウェストハムは26日に敵地で菅原由勢が所属するサウサンプトンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ウェストハム 1-1 ブライトン

【得点者】
0-1 51分 マッツ・ウィーファー(ブライトン)
1-1 58分 モハメド・クドゥス(ウェストハム)

【ゴール動画】ウェストハムとブライトンの激闘はドロー