ラ・リーガ第18節が21日に行われ、セルタとレアル・ソシエダが対戦した。
ここまで17試合を消化したリーグ戦で7勝4分6敗を記録し、勝ち点「25」の7位につけているレアル・ソシエダ。今季序盤は黒星先行でスタートダッシュに失敗した同クラブだったが、11月下旬から公式戦5連勝を含む6試合無敗をキープしている。ラ・リーガ年内ラストマッチの相手として対戦するのは、勝ち点「21」の13位セルタ。レアル・ソシエダは2試合ぶりの白星を目指し、敵地『エスタディオ・デ・バライードス』へと乗り込む。なお、日本代表MF久保建英はベンチスタートとなった。
試合は立ち上がりの5分にセルタが相手ゴールを脅かす。レアル・ソシエダGKアレックス・レミロが出したパスを敵陣左サイドでカット。オスカル・ミンゲサがワンタッチで繋ぎ、イライクス・モリバを経由してボックス手前のアルフォンソ・ゴンサレスへとボールがわたる。右足で放ったシュートはマーカーの足に当たって枠内へ。タイミングを外されたGKレミロだったが、なんとか右手一本で弾き出してピンチを凌いだ。
以降はこう着状態が続き、互いに大きなチャンスを作れないまま時間が経過。マルティン・スビメンディ不在の影響なのか、支配率で上回るレアル・ソシエダは効果的な形で相手陣内に攻め込むことができない。
そんななか、40分にホームチームが均衡を破る。自陣ペナルティエリア内でボールを奪い、細かくパスを繋いでカウンターに移行。左サイドをミンゲサがドリブルで運び、右に揺さぶりながらパスを受けたハビ・ロドリゲスが中央方向に侵入する。ボックス正面のパブロ・デュランへボールを差し込むと、ワントラップから右足を一閃。浮き球を振り抜いた強烈なシュートは、アウト側に曲がりながらゴールマウスを捉える。GKレミロも懸命に腕を伸ばしたが、左手に弾かれたボールは右ポストに跳ね返ってゴールイン。セルタが先制に成功した。
さらに後半アディショナルタイム、右サイド深くでプレスをかけたセルヒオ・カレイラがボールを奪取。ペナルティエリア右角でパスを受けたアルフォンソ・ゴンサレスが、ボルハ・イグレシアスとのワンツーでボックス内に侵入する。右足でグラウンダーの折り返しを送ると、飛び込んできたP・デュランが反応。ダイレクトで流して貴重な追加点をマークした。
2点のリードを許したレアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は、ハーフタイムで3枚替えを敢行。シェラルド・ベッカーらを投入して反撃を試みる。しかし、またも決定機を作ったのはセルタだった。GKが前線に大きなフィードを蹴り、相手のクリアを中盤で回収。イグレシアスとのワンツーでフラン・ベルトランが攻め入り、ボックス手前のP・デュランにパスを出す。カットインから右足でネットを揺らすが、惜しくも判定はオフサイドで得点は取り消しとなった。
64分にはミケル・オヤルサバルと代わって久保が投入される。左サイドに配置されたものの、積極的に立ち位置を変えながら攻撃にアクセントを加える。82分過ぎにはベッカーとポジションを変更。得意の右サイドに入り反撃を狙うが、試合は2-0で終了してセルタが快勝を収めた。次節、セルタは来年1月10日にアウェイでラージョ・バジェカーノと対戦。レアル・ソシエダは来年1月13日にホームでビジャレアルと対戦する。
【スコア】
セルタ 2-0 レアル・ソシエダ
【得点者】
1-0 40分 パブロ・デュラン(セルタ)
2-0 45+1分 パブロ・デュラン(セルタ)