鹿児島県の大隅半島の真ん中に位置する鹿屋市(かのやし)は、豊かな自然と農業や畜産が盛んなまち。古くから大隅地域の交通、産業、経済、医療・福祉、文化の拠点としての役割を担っています。

基幹産業は第1次産業で、全国でも有数の食料供給基地を形成しています。特に畜産業については全国第2位の農業産出額となっています。

昭和62年に大隅線が廃線となり、鉄道のないまちとしては一番人口が多く、廃線跡は「フィットネスパース」として舗装整備され、今では市民がジョギングやサイクリングなどを楽しめる場所に!

中心部には海上自衛隊鹿屋航空基地が所在し、“自衛隊のまち”としても発展してきており、隊員やその家族など毎年多くの人々が異動で入れ替わるため、新しく移り住む人を受け入れやすい風土があるそうです。

人口10万人以上のまちで合計特殊出生率1位を誇り、学校や病院が充実しているなど、暮らしやすい環境です。

本稿では、そんな鹿屋市への移住の魅力や、ふるさと納税返礼品について紹介していきます。

移住者にとってパラダイスとの声も! 鹿屋市の魅力について

中心市街地はスーパーやドラッグストア、全国チェーンの飲食店などが立ち並び、生活に不便しない都市機能が揃っている一方で、車で30分程度走れば海や山、川などの豊かな自然と触れ合うことができます。

移住された子育て世帯の多くが、海や山、川が近く自然の中で子育てできる環境を魅力の一つに挙げているとのこと。週末はマリンスポーツや登山を楽しむ人が多いそうです。

また、子育て支援が手厚い同市では、高校卒業まで医療費無償や、小・中学生の給食費無償、高校生に対する応援給付金(月額5,000円)を支援しています。

鹿児島黒牛をはじめ、黒豚、かのやカンパチ、うなぎ、サツマイモなど、新鮮でおいしい特産物が多く、自慢の食材が飲食店だけでなく、スーパーでも手軽に購入できて、まちの「おいしい! 」が食卓でも味わえるのも魅力。

年間平均気温が17.6度と暖かく、冬は雪が滅多に降らない地域で、夏は日が長く20時まで明るい日もあります。土地が都会に比べて安く、庭付き・駐車場付きの平屋が多いそうです。家賃が安く、都会で月10万円の部屋が4~5万円で借りられることもあるのだとか!

「『人が優しい』と移住者が口を揃えて言うくらいいい人たちばかり」と鹿屋市の担当者は仰っていました。家に帰ると玄関先に野菜がたくさん置いてあったり、「釣ったからあげる」と獲れたての魚をもらったりすることも!

そんな鹿屋市への移住には、自然の中でのびのびと子育てしたい人や趣味(アクティビティ)を楽しみたい人、空き家をリノベーションしてカフェをしたい人をはじめ、リモートワークができる人(給与水準は変わらず、月々の支出は減るため)、セカンドライフを楽しみたい人におすすめとのことです。

支援制度について

鹿屋市には、子育て・医療、就業、住まいに支援制度が用意されています。

【子育て・医療】
<子ども医療費助成事業>
子どもの医療に要した費用のうち、保険診療に係る自己負担額を助成します。(0歳から高校終了まで)
【就業】
<移住支援金>
東京23区に在住または通勤していた方が鹿屋市内の移住支援対象法人企業に勤めた場合、支援金を交付する制度(単身:60万円、世帯:100万円、18歳未満の子ども1人につき100万円加算)
【住まい】
<コンパクトシティ推進住宅取得支援事業>
鹿屋市立地適正化計画に定める居住誘導区域内等に住宅を新築または購入した方に対し、取得に要した経費の一部を助成します。(新築30万円、中古20万円 ※さらに「転入者加算」など加算金あり)

移住者の声

「僕らにとっては『パラダイス』です」(食、生活環境、自然など)
「心が解放されるまち」(人の心が広い、公園が広い、自然が豊か)
「その日暮らし」(毎日イレギュラーなことが起きて面白い、自分らしい生活ができている)

移住者のエピソード

(鹿屋市の担当者より)
2023年10月、突然公式LINEにメッセージが。
「父を、ふるさとである鹿屋市に帰してあげたい。私も一緒に移住をしようと思ってるけど鹿屋市のことは全く分からないから教えてほしい」そんなメッセージでした。早速オンラインで相談対応。聞くとSさんはリモートワークができるから住む場所はどこでも大丈夫とのこと。数年前お母様が他界し、寂しそうなお父様を見て、鹿屋市への移住を決意したそう。でも、行ったこともない鹿屋市にいきなり移住はハードルが高すぎるとのことで、2024年4月に一人で移住体験に! 移住体験前から鹿屋市についてリサーチ済みで、正直、職員の私たちより鹿屋市グッズを持っていたり、PR動画を見ていたり、すでに「鹿屋」に魅了されていました。この移住体験期間には一緒にご飯を食べて、鹿屋市内を案内。夜は実際にリモートワーク移住をされた先輩移住者を交えて交流会をしました!
2週間ほど滞在されたSさん。日中はコワーキングスペースで仕事をし、夜は宿泊先の叔母さま(初対面)の手料理に感動。特にお刺身のプリプリさに驚いたそう。
その1カ月後、「移住します! 」と報告いただき、あまりのスピード移住に我々もビックリ! 奥様と猫ちゃんと仲良く移住されてきました。肝心なお父様はというと……? Sさん夫婦が鹿屋市に住み慣れたころに移住するとのこと。現在お父様の移住計画進行中です!

自治体からのメッセージ

「鹿屋市って尖ってるね! 笑」と言われることが多くなりました。鹿屋市クリイエェェェーイティブディレクター池崎慧氏(サンシャイン池崎氏)がプロデュースする「KANOYeah! CITY」プロジェクトに市長をはじめ市民も参加し、子育て施策や生活環境などを熱く紹介。特に「土用丑の日」は鰻か牛肉か、両方とも特産品である鹿屋市では、事業者同士による一触即発の「土用うしの日問題」に発展(笑)。ぜひ一度ご覧ください。

鹿屋市のふるさと納税返礼品について

養殖うなぎの生産量日本一! 鹿児島県産のうなぎの蒲焼きや、鹿児島県産黒毛和牛のサーロインステーキを紹介します。どちらも鹿屋市の中で人気の返礼品なのだそう。

鹿児島県大隅産うなぎ蒲焼4尾(600g)セット

・提供事業者:大隅地区養まん漁業協同組合
・鹿児島県鹿屋市串良町下小原2313番地1
・内容量:うなぎ蒲焼(無頭)600g(140g以上×4尾)
・寄附金額:2万2,000円

鰻の養殖には欠かせない大隅のシラス台地での豊富な地下水と、南国の温暖な気候に恵まれた環境の中で丹精込めて育てた、鹿児島県大隅産うなぎです。明治37年の創業以来「手軽に本格的な味わいを食卓に」を理念に製造を行っています。リピーターが多く、「ふっくらしてタレもおいしく家族に大人気です」などの声が届いているのだとか!

鹿児島県産黒毛和牛A5ランクサーロインステーキ250g×2枚

・提供事業者:Dress Up Agri株式会社 ことぶき精肉店
・鹿児島県鹿屋市北田町5-8
・内容量:鹿児島県産黒毛和牛A5サーロインステーキ500g[250g×2枚]
・寄附金額:1万8,000円

愛情をかけられて育った牛たちの品質の高いコクのある肉、きめ細やかな美しい霜降り、深みのある上品な脂身を楽しめる、鹿児島県産黒毛和牛のサーロインステーキです。「特別な日に食べるのにピッタリ」、「量も、味も大満足」などの好評の声が鹿屋市のふるさと納税担当者のもとに届いているそうです。


今回は鹿児島県鹿屋市の移住の魅力と、人気の返礼品を紹介しました。多彩な特産品や住みやすさなど、“おいしい”があふれているまちです。子育て支援が充実しているのもうれしいポイントですね。返礼品は、そんな鹿屋市の特産品を自宅で楽しむことができます。気になる方は一度チェックしてみてください。