プレミアリーグ第17節が21日に行われ、アストン・ヴィラとマンチェスター・シティが対戦した。©︎Getty Images
今季はチャンピオンズリーグ(CL)と並行してのシーズンを送るアストン・ヴィラは、昨季のように上位争いを脅かすほどの勝ち点を積み上げているわけではないものの、前節終了時点で7勝4分5敗の勝ち点「25」を記録。直近ではCLも含めて3連勝と波に乗っていたが、前節はノッティンガム・フォレストに1-2で敗れ、公式戦での連勝がストップした状態で今節を迎える。
一方のマンチェスター・シティは、序盤戦こそ安定して勝ち点を積み上げていたものの、10月30日に行われたカラバオカップ(EFLカップ)4回戦でトッテナムに1-2で敗れると、以降の公式戦で白星を掴んだのはプレミアリーグ第14節のノッティンガム・フォレスト戦のみ。トッテナム戦も含めて1勝2分8敗と苦しんでおり、公式戦4試合ぶりの白星を目指して『ヴィラ・パーク』に乗り込む。
試合はキックオフ直後のプレーで、ヨシュコ・グヴァルディオールに対して猛プレスをかけたジョン・マッギンがボールを奪い取ると、ここからジョン・デュランが決定機を迎えるなど、アストン・ヴィラが良い入りを見せる。このプレーはGKシュテファン・オルテガが立ちはだかり、直後のコーナーキックでも複数回にわたってアストン・ヴィラがゴールを脅かすなど、ホームチームがゴールの気配を漂わせる。
すると16分、アストン・ヴィラが先制に成功。自陣中央でGKエミリアーノ・マルティネスからの縦パスを引き出したユーリ・ティーレマンスが前を向き、中央を破るスルーパスを通す。易々と背後のスペースへ抜け出したモーガン・ロジャーズが横へ渡すと、最後はデュランが左足で仕上げた。
またもらしくないスタートとなってしまったマンチェスター・シティだったが、ボールを保持する時間は長く、ジャック・グリーリッシュやフィル・フォーデンらがゴールに迫る場面も作る。だが、ネットを揺らすには至らず、前半はこのままアストン・ヴィラの1点リードで終了した。
後半に入ると65分、アストン・ヴィラは自陣左サイドでうまくターンしたロジャーズが前線へボールを持ち運び、相手を引き付けて右サイドへ展開。待っていたマッギンは左足で踏み込みつつ、サポートの動きを見せたロジャーズを見て、シュートではなく横パスを選択すると、ロジャーズはタイミングをずらして左足でミドルシュート。狙い澄ました一撃を沈め、アストン・ヴィラがリードを広げた。
このまま終盤に突入すると、マンチェスター・シティは敵陣右サイドで左ヴィーニョがボールをキープしたところから、強引に中央で前を向いたフィル・フォーデンが1点を返したものの、アウェイチームの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、アストン・ヴィラがホームで2試合ぶりの白星を飾り、ここから始まる年末の連戦へ向けて良いスタートを切った。一方のマンチェスター・シティは、これで公式戦3連敗。前記のとおり、直近の公式戦12試合で9敗目と、例年では見たことがないほどに苦しい状況が続いている。
次節は26日に行われ、アストン・ヴィラは敵地でニューカッスルと、マンチェスター・シティはホームでエヴァートンと、それぞれ対戦する。
【スコア】
アストン・ヴィラ 2-1 マンチェスター・シティ
【得点者】
1-0 16分 ジョン・デュラン(アストン・ヴィラ)
2-0 65分 モーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)
2-1 90+3分 フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)