パリ・サンジェルマン(PSG)は、ナポリからガラタサライに期限付き移籍中のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンの獲得を諦めていないようだ。20日、フランスメディア『RMC』が報じた。
12月29日に26歳の誕生日を迎えるオシムヘンは、2022-23シーズンのセリエA得点王に輝き、ナポリのスクデット獲得に貢献。しかし、オシムヘンはビッグクラブへの移籍を希望し、ナポリも退団を前提として同選手を今シーズンの構想から外していた。
PSGをはじめとする複数のビッグクラブがオシムヘンの獲得に動いてきたが、ナポリの要求額を満たす買い手は現れず。オシムヘンは結局、今年9月に買い取りオプションなしの1年レンタルでガラタサライに加入した。トルコの地ではこれまで公式戦14試合に出場し、10ゴールを記録している。
ガラタサライ加入が決まった際、ナポリとオシムヘンは契約解除金を約4割下げて7500万ユーロ(約122億円)に減額したと報じられており、昨年夏の移籍市場よりもクラブ間交渉のハードルは下がっている。ただ、PSGは完全移籍ではなく、買い取りオプションが付いた期限付き移籍での獲得を望んでいるという。すでに同クラブはオシムヘンと接触しており、同選手もパリ行きについては満更でもない様子だと『RMC』は伝えている。
ただ、オシムヘンのPSG加入に向けた障壁は多く残されている。まず、ガラタサライも絡んだ三者間の交渉となる時点で難易度が高く、PSGを率いるルイス・エンリケ監督がオシムヘンの獲得を歓迎するかも不透明。さらに同メディアは、オシムヘンのPSG加入について、フランス代表FWランダル・コロ・ムアニの去就に左右されるとも指摘している。高額な移籍金に見合う活躍を残せずチーム内での序列が低下しているコロ・ムアニに対しては、モナコやプレミアリーグ、ブンデスリーガの複数クラブなどが関心を寄せており、まずは同選手の売却が優先事項となりそうだ。
一方でPSGは、フランス代表FWブラッドリー・バルコラの競争相手となる新たなウインガーの獲得も1月の移籍市場で目指しているとのこと。場合によっては、そちらへの投資が優先される可能性も高いようだ。
【ハイライト】オシムヘン、ELトッテナム戦で2ゴールの活躍