巨人は中日を自由契約となったNPB通算166セーブのライデル・マルティネスの獲得に成功した。
マルティネスは、3年連続30セーブ中で今季は43セーブを挙げ最多セーブのタイトルを獲得した実力者。巨人には今季リーグ3位タイの29セーブをマークした大勢がおり、他球団も羨むような強力な2人が後ろにいるのは心強い。
一部報道では大勢が8回、マルティネスが9回を任される予定とのことだが、リリーフ陣の登板管理が徹底されてきた近年のプロ野球において、守護神ができる投手が2人もいるのは大きい。例えば、マルティネスが連投中であれば大勢を勝ち試合の9回を託すことができる。
巨人は今季バルドナード、高梨雄平、船迫大雅、西舘勇陽、ケラーの5投手が20ホールド以上をマークしたが、今季は主に勝ち試合の8回にバルドナード、7回に高梨や船迫などが任されることが多かった。彼らを勝ち試合の6回、7回を任せることができ、走者を置いた場面での火消しができる高梨、船迫に関しては、若手が先発した時には、イニング途中の6回途中から高梨、船迫を送り込むことが可能になる。
マルティネスが連投になった場合は、大勢を勝ち試合の最後に起用し、その前を今季までのような継投で逃げ切れる。そのほかにも泉圭輔、中川皓太、平内龍太、大江竜聖といったリリーフ陣もいる。
問題となってくるのが外国人の枠か。今季は外国人選手を一軍に5人登録できたが、投手だけでもグリフィン、ケラー、バルドナード、マルティネスと4人おり、野手のヘルナンデス、新外国人のキャベッジを合わせると6人。先発のグリフィンを投げ抹消させ、リリーフ陣の外国人も休ませながら(登録抹消して)起用していくのか、外国人枠の運用も鍵を握ってくる。
今季4完投のエース・戸郷翔征がおり、1週間に1度は長いイニングを投げる先発投手がいることで、リリーフ陣の負担が減ることを考えれば、リリーフ陣が今季通りの働きを見せると、かなり強いリリーフ陣になりそうだ。