元プロ野球選手で野球解説者の山本昌氏が11月18日、YouTubeチャンネル『【東海テレビ公式】ドラHOTpress』で公開された動画「山本昌&山崎武司 プロ野球 やまやま話『落合二軍監督と新コーチ陣』」に登場。 2025年から外野守備走塁コーチとして古巣に復帰する、中日の平田良介新コーチに期待したいことを述べた。
平田良介新コーチのルーキー時代を述懐
大阪桐蔭高校から、2005年 高校生ドラフト1巡目で指名され、入団した平田氏。プロ入り後は堅守の中距離ヒッターとして活躍し、2015年にはベストナインに、2018年にはゴールデングラブ賞に選出された。
そんな平田新コーチに話が及ぶと、山崎武司氏は「いや、よもやの平田でしたね。ここは本当予想が立たないぐらい」とOBとしても驚きの人事だったと告白。続けて、「平田大丈夫か? 頑張れよ」「感性豊かな人ですからね、彼も」とエールを送った。
一方の山本氏も「俺もびっくりした。小山はね、ちょっとちらっと耳に入ってたんで」と裏側を明かしながら「ルーキー時代からね、『さすが大阪桐蔭だな』ってのが、彼ね、なかなかアップも全力で走んなかったんですよ。『あ、ケガしてんのかな?』と思ったら、『いや、あんまりやれると思われちゃうと壊れちゃうんで』って(言ってた)」と、平田新コーチのルーキー時代を述懐した。
もっとも、これは手を抜いていたという意味ではないようで、山本氏は「うまく抜いていかないと、プロの練習ってね、全部全力でやったら必ず潰れるんでね。自分たちで抜けるところをしっかり作るのもセンスなんで」と説明。「18歳からあの辺ができんのが大したもんだなと」と当時の感想を述べつつ、「そういうところをね、抜き方とかをぜひ高卒ルーキーに教えてやってほしいなと思ってね」と期待を寄せていた。
【編集部MEMO】
プロ野球生活32年、50歳まで現役を続けた山本昌氏。NPB史上初となる50代での登板など、投手として数々の最年長記録を保持している。自身が現役を長く続けることができた理由として、YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』にゲスト出演した際には、「工藤(公康)さんの存在も大きかった」「あの人が長くやったんで、僕はその獣道を後ろから歩いて、気づいたら45歳」「それまで『球界最年長』と言われないんで、注目されないんですよ」などと語っていた。