東京駅にはJR東日本の各路線のほか、JR東海の東海道新幹線や東京メトロの丸ノ内線が乗り入れている。今回はマイナビニュース会員1,000人に、東京駅へ乗り入れる好きな路線(運転系統)について質問。その結果をランキング形式で紹介する。

  • 東京駅へ乗り入れる「好きな路線」について、マイナビニュース会員1,000人にアンケートを実施

東北・上越・北陸新幹線、京葉線と武蔵野線、宇都宮線と高崎線のように、複数の路線が線路・ホームを共用している場合があるため、資料によって乗入れ路線の数に違いはあるが、東京駅は新宿駅と並んで乗入れ路線の数が多い駅となる。今回のアンケートは通勤・通学等の日常的な移動で使われる在来線から、観光や出張などで利用される新幹線まで、13の路線を対象とした。

東京駅に乗り入れる「好きな路線」ランキング

  • 1位 : 東海道新幹線[JR東海] (40.5%)
  • 2位 : 山手線[JR東日本] (11.1%)
  • 3位 : 東北・山形・秋田新幹線[JR東日本] (10.7%)
  • 4位 : 中央線[JR東日本] (6.9%)
  • 5位 : 上越・北陸新幹線[JR東日本] (6.6%)
  • 6位 : 東海道線[JR東日本] (5.9%)
  • 7位 : 丸ノ内線[東京メトロ] (5.1%)
  • 8位 : 京浜東北線[JR東日本] (3.8%)
  • 9位 : 宇都宮線・高崎線[JR東日本] (2.7%)
  • 10位 : 常磐線[JR東日本] (2.4%)

続いて、上位にランクインした路線の概要と、アンケート回答者のコメントを一部紹介する。

1位 : 東海道新幹線[JR東海] (40.5%)

東海道新幹線は東京・名古屋・大阪という日本の三代都市圏を結ぶ大動脈。山陽新幹線へ直通する列車であれば、岡山駅、広島駅を経て博多駅まで乗換えなしで行ける。東京から西への遠距離移動なら、どこでも短時間で行ける列車だけに、観光はもちろん、ビジネスでも活用されている。

好きな理由として、最も多かったのは「仕事や旅行などで利用したことがある路線だから」(222人)。次いで「利便性の高い路線だから」(105人)、「車窓風景を楽しめる路線だから」(72人)となった。利用者からの票を集めて1位を獲得したが、投票者も利用頻度は在来線のほうが高いはずなので、速さや特別感といった新幹線ならではの魅力も加味されているのだろう。

具体的な理由を求めた質問では、新幹線の速さと利便性、デザインを挙げる人が多かった。その他、乗車時の興奮や富士山の車窓風景に関するコメントもあった。

ユーザーコメント

  • 「世界に誇る史上初の高速鉄道『シンカンセン』は今やそのまま通じる言葉になり、車窓にも富士山・太平洋・京都の街並みと日本のエッセンスが詰まっているので」(男性・56歳)
  • 「速くて、座席も快適。途中、富士山が何か所かで眺められ、それも心地よい」(男性・62歳)
  • 「富士山が見えるととてもワクワクするし非日常感、特別感を感じられるから」(女性・48歳)
  • 「北関東に住んでいると西日本側に旅行するには、東京駅からの乗り継ぎが一番早いし安全で快適ですね」(男性・62歳)
  • 「旅行やビジネスで乗り慣れた日本の大動脈であり、新幹線の代名詞みたいなものだから」(男性・62歳)
  • 「新幹線がホームに入ってきて、出発するまでの間が、いかにも旅をする感じがして、いいなと思います」(男性・49歳)
  • 「実家の静岡に帰省するときは、必ず利用しています。車窓から見える富士山は最高です」(男性・69歳)

2位 : 山手線[JR東日本] (11.1%)

山手線は東京23区内を巡る環状線であり、東京駅の他にも新宿駅、池袋駅、渋谷駅、品川駅、上野駅といった利用者の多い駅をつなぐ路線となっている。都内での移動に欠かせない存在で、それだけに利用したことのある人は多いだろう。

好きな理由として、最も多かったのは「利便性の高い路線だから」(61人)。次いで「仕事や旅行などで利用したことがある路線だから」(29人)、「日常的に利用している(利用していた)路線だから」(23人)となった。利便性を理由に挙げる人が圧倒的に多く、仕事や生活に欠かせない路線であることがうかがえる。

ユーザーコメント

  • 「山手線は東京の人気エリアを走っている。新宿や渋谷、恵比寿などの人気エリアから、上野駅や御徒町といった下町エリア、有楽町駅や東京駅などの都心エリアなど、いろいろ巡れて楽しい路線です」(男性・38歳)
  • 「他県住みの自分にとっては東京といえば山手線のイメージが強く、実際に乗った時はワクワク感が半端なかった。もちろん、通勤ラッシュの混雑など知らないため、普段から利用している方からすれば甘い感覚なのかもしれないが。それでも山手線が好きなのである」(男性・54歳)
  • 「東京の人口の多さを実感できて電車の重要性を実感できるし、一番東京にいると自覚できるから」(男性・52歳)
  • 「他の路線への乗り換えで列車移動の中心となる路線」(男性・56歳)
  • 「これぞ東京という路線で、有名な駅を通るから」(男性・41歳)

3位 : 東北・山形・秋田新幹線[JR東日本] (10.7%)

3位の東北・山形・秋田新幹線は、いずれも東京駅から北へ向かう新幹線。このうち東北新幹線は東京~新青森間を結ぶフル規格の新幹線、山形新幹線と秋田新幹線は東京駅から東北新幹線の線路を共用し、山形新幹線は福島駅から山形駅・新庄駅まで、秋田新幹線は盛岡駅から秋田駅まで在来線を走行するミニ新幹線となっている。

  • 東北新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系

好きな理由として、最も多かったのは「仕事や旅行などで利用したことがある路線だから」(59人)。次いで「利便性の高い路線だから」(24人)となった。年末年始期間やお盆期間などの帰省はもちろん、旅行やレジャー、さらに出張と、多くの人を北へ運ぶ足として親しまれているようだった。

ユーザーコメント

  • 「実家に帰る時のワクワク感がたまらないからです」(女性・60歳)
  • 「いろいろな新幹線を見ることが出来るのも魅力です」(男性・29歳)
  • 「東京駅から東北方面に向かう新幹線の車窓から眺める景色が好きだから」(女性・50歳)
  • 「青森県在住なので良く利用するし、『はやぶさ』も魅力的に感じるから」(女性・44歳)
  • 「自分は新潟に住んでいるので、東京駅といえばこの路線である」(男性・66歳)
  • 「子どもの頃、東北の親戚のところに行ったワクワク感を思い出します」(女性・52歳)
  • 「東北圏の車窓は素晴らしいですね」(男性・53歳)

4位 : 中央線[JR東日本] (6.9%)

4位は中央線。中央本線は東京と名古屋を結ぶ路線で、途中の塩尻駅までJR東日本の管轄、塩尻駅から名古屋方面はJR東海の管轄となっている。関東圏では東京都の東西を結ぶ路線として親しまれ、東京都心と多摩地方の間を移動する人々の足として活用されている。2025年3月のダイヤ改正で、中央線快速(東京~大月間)に導入されるグリーン車サービスも注目を集めている。

中央線を好きな理由として、最も多かったのは「日常的に利用している(利用していた)路線だから」(31人)。次いで「利便性の高い路線だから」(26人)となった。通勤・通学をはじめ、日常の移動手段として利用している人から票を集めたようだった。東京駅に乗り入れる在来線は多いが、4位に入ったのはそれだけ利用者の多い路線だからといえるだろう。

ユーザーコメント

  • 「生まれた時から日常的に利用してきて、愛着のある路線だから」(男性・44歳)
  • 「旧国鉄当時、東京駅から国立駅までの間で、所属会社が国鉄から受注して仕事をしていた。ほとんどの駅に思い出がある」(男性・69歳)
  • 「神田、御茶ノ水、新宿と自分が好きな街を通っているからです。東京ライフには欠かせない路線です」(男性・53歳)
  • 「沿線に個性のある文化的な街が多いから」(男性・41歳)
  • 「乗り慣れた電車で、都内の風景から東京の奥多摩までさまざまな街を結ぶ路線だから」(男性・34歳)

5位 : 上越・北陸新幹線[JR東日本] (6.6%)

5位の上越・北陸新幹線は、いずれも東京駅から日本海側へ行くことができる新幹線。東京~高崎間は同じ線路を共用する。高崎駅から先、上越新幹線は新潟駅まで、北陸新幹線は富山駅、金沢駅、福井駅を経て敦賀駅まで通じている。冬季の上越新幹線は「GALA湯沢スキー場」のあるガーラ湯沢駅に直結し、スキーやスノーボードを楽しむ人たちの移動手段としても親しまれている。

  • 上越新幹線と北陸新幹線はE7系などの車両が活躍している

好きな理由として、最も多かったのは「仕事や旅行などで利用したことがある路線だから」(30人)。次いで「日常的に利用している(利用していた)路線だから」(23人)となった。日常的に利用しているという人の割合が意外と多い結果となった。具体的な理由を求めた質問でも、「身近な路線だから」「通勤に利用しているから」といったコメントが寄せられた。

ユーザーコメント

  • 「東京から北陸までアクセスが便利」(男性・53歳)
  • 「この路線が出来るまでは長野まで3時間、金沢までは飛行機で出張していましたがだいぶ楽になりました」(男性・61歳)
  • 「実家の新潟に行く際にいつも利用している線で、とてもなじみ深いから」(男性・56歳)
  • 「通勤に利用していた路線だから」(男性・67歳)
  • 「スノボ行くのによく利用していた」(男性・52歳)

その他 (6位以降)

6位以降は、東海道線(5.9%)、丸ノ内線(5.1%)、京浜東北線(3.8%)、宇都宮線・高崎線(2.7%)、常磐線(2.4%)と続いた。各路線に対して、東海道線は「海を見ながらゆっくりとした旅ができるので」、丸ノ内線は「使い勝手が良く都内を回れるから」、京浜東北線は「海沿いから内陸に至る路線であり沿線が多様である」、宇都宮線・高崎線は「宇都宮に住んでいたので宇都宮線を使ってる。東京に向かうときワクワクする」、常磐線は「東京駅に乗り入れするようになり、便利になったから」とのコメントが寄せられている。

東京駅「好きな路線」ランキングまとめ

東京駅に乗り入れる「好きな路線」のアンケートでは、旅や帰省、レジャーの思い出と結びつく新幹線の人気を確認できる結果となった。日常的な足としては、都内を走る山手線と中央線が多くの票を集めており、利用者の数がそのまま順位に反映したように感じられた。

  • 調査時期 : 2024年11月27~29日
  • 調査対象 : マイナビニュース会員
  • 調査数 : 男女合計1,000人
  • 調査方法 : インターネットログイン式アンケート