JR東海は、金山駅構内にてWi-Fiパケットセンサーを用いた駅利用者の流動調査を実施すると発表した。駅利用者の安全性向上とサービス改善を目的としており、12月23日から調査をスタート。調査期間は2025年3月7日までとなっている。

  • JR東海がWi-Fiパケットセンサーを活用して駅構内の利用者数・滞留数など把握する流動調査の検証を行うと発表

駅の改札事務室と東海道本線ホーム事務室に1台ずつWi-Fiパケットセンサーを設置し、利用者のスマートフォン等が発するWi-Fi接続確認用の信号(プローブリクエスト信号)を受信する。これにより、駅構内の人の動きや滞留状況をリアルタイムで把握することができる。実用化に向けた今回の調査では、Wi-Fiパケットセンサーの検知範囲の特定や検知精度の検証など行うとしている。

センサーが受信する信号に個人情報や通信内容は一切含まれておらず、記録したデータから個人を特定することはできないとのこと。取得したデータは調査委託先の国際航業に提供され、調査目的以外では使用されない。調査終了後、速やかにデータを削除するとしている。

なお、調査への参加を望まない利用者は、スマートフォン等のWi-Fi機能をオフにすることで、測定や信号の取得を回避できる。今後、調査箇所の追加と変更、他の駅での調査実施が予定される場合は、JR東海の公式サイトや駅ポスターで案内する予定となっている。