総務省は12月20日、「060」から始まる11桁の番号を携帯電話事業者が指定可能とする内容の電気通信番号計画の変更を行った。これを受け、NTTドコモ/KDDI/沖縄セルラー電話/ソフトバンク/楽天モバイルの携帯電話事業者各社は連名で「060」から始まる携帯電話番号の利用を2026年7月以降に順次開始できるように対応するとの発表を行っている。
令和6年12月現在、音声伝送携帯電話番号(一般的な携帯電話/スマートフォンの番号)としては、電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)に基づき、「070」「080」「090」で始まる11桁の番号が指定されている。今回の電気通信番号計画の変更は、この「070」「080」「090」で始まる番号の枯渇に対応するためのもの。
10月2日に総務省は「電気通信番号計画の一部変更等について(諮問第3184号)」として「060」追加の方針を示している。その資料によれば「090」「080」番号はほぼすべてが割り当て済みで、「070」番号も9月末の時点で残りが530万番号にまで減っているという。「060」番号を開放することにより、携帯電話用の番号の容量は現在の2億7,000万件から3億6,000万件に増えることになる。
今後、関連する電気通信事業者における対応が完了した後、「060-1」~「060-9」から始まる携帯電話番号が利用可能となる。前述のとおり、「060」で始まる番号が利用可能となるのは、2026年7月以降順次とされている。
現在利用中の「070」「080」「090」から始まる番号は、今後も引き続き利用できる。