幻冬舎はこのほど、和賀巌氏の著書『病気を予測し防ぐ時代の到来』(1,760円)を発売した。
NECソリューションイノベータのシニアフェローであり、フォーネスライフのチーフテクノロジーオフィサーである和賀巌氏の著書が発売された。
人生100年と言われる時代、高齢になっても健康を保ち日々を楽しく過ごすことは重要なテーマとなっている。すでに医療の世界では、従来の「病気を治す」ことから、「病気を予測し、未然に防ぐ」ことに重点を移してさまざまな研究が進められている。
本書では、約40年にわたり先進医療とヘルスケアの研究・事業化に携わってきた和賀巌氏が、血中タンパク質を用いた疾病リスク予測の仕組みから具体的な生活習慣改善方法までを詳しく解説。また、「疾病リスク予測」の具体的な手法として、著者が開発に携わった、少量の血液から約7,000種類のタンパク質を解析し、数年後の病気のリスクを予測する「フォーネスビジュアス検査」が紹介されている。
第1章は「現代人にとってますます重要度を増す健康問題」、第2章は「"今のライフスタイル"が将来の健康を左右する」、第3章「約7,000種類のタンパク質から「未来の健康」を読み解く」、第4章「ライフスタイルの改善で疾病リスクを下げる」、第5章「病気は予測し防ぐ時代へ」。人生100年時代を誰もがウェルビーイングに生き抜くための知識や方法が綴られている。
「現代では病気の8割が生活習慣から生まれると言われています。私たちは疾病発症を未然に防ぐため、そのヒントを見出すべく、日々変化していく血液中のタンパク質のビッグデータ解析に取り組んでいます。自分や大切な人を守るために、血液中の約7000種類のタンパク質のバランスをはかり、そこから得た未来の病気のサインを生活習慣改善に活かしてほしいと思います。この書籍が、世界有数の長寿社会である日本の中に存在する閉塞感を打破する一助となれば幸いです」(和賀巌氏)。