ソフトバンクのリバン・モイネロ (C) Kyodo News

◆ 転向初年度ながら2桁勝利に防御率1点台と大活躍

 19日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』年末大反省会SPでは、「モイネロの先発転向」が話題に。2023年シーズンまでセットアッパーとしてチームを支え続けたモイネロが、2024年シーズンから先発に転向。その挑戦が“大成功”だったと解説陣が振り返った。

 モイネロは今季、先発として163イニングを投げ、2桁勝利を挙げる活躍を見せた。開幕前はセットアッパーとしての役割を担っていたことからスタミナ不足を不安視されていたが、見事にその懸念を払拭した形となった。

 解説者の齊藤明雄氏は「モイネロはセットアッパーをやっていたのでスタミナ的にどうかと思っていたが、そのスタミナも初回からリリーフと同じように投げ込んでいてむしろ安定感があった。自分のボールに自信をもって投げていた。この自信がこれだけの163イニングと2桁勝利という結果につながった」とモイネロの今季の活躍を総括した。

 同じく解説者の笘篠賢治氏は「やっぱりスタミナの部分が心配だったが緩いボールを使いながらイニングを稼げる球種をしっかりと持ち合わせていた」と球種の構成に着目し、さらに「(去年まで)途中からモイネロが1イニング登板すると嫌だった。どこかで週1で先発の方が相手チームは助かるのかと思っていた。ところがそうではなかった」と163イニング投げた成果を高く評価した。

 モイネロの先発転向は、チームにとって大きな武器となった。来季も先発ローテーションの一角を担い、彼のさらなる進化に注目が集まる。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』