2019年の台風19号による被害から蘇りつつある西湘バイパス 西湘PA(下り)。2024年10月からは簡易店舗(自販機)とキッチンカーの導入も始まっており、完全復活へ向けてまた一歩前進しました。
今回の目玉はキッチンカー
西湘PA(下り)で美しい海のブルーを眺めながらの食事休憩が、またできるようになりました。キッチンカーの登場です。お店は日替わりで、焼きそばパン・ハンバーガー・ホットドッグ・タコライス・焼き肉・キャベツ焼きなど、それぞれの専門店が異なるメニューを提供してくれます。天候その他状況によっては出店できない日もありますが、2024年12月現在は年末以外、毎日出店スケジュールが立てられています。
営業時間は8:00~15:00です。15時以降は帰ってしまうため夜間は自販機のみが頼りになります。
キッチンカーの支払いは現金かPay Payで
キッチンカーの支払いには現金とPay Payを使える事が確認されていますが、クレジットカードはキッチンカーによって対応していない場合があるので、注意が必要です。
簡易店舗(自販機)もある
4月の復旧直後は数台の自販機しかありませんでしたが、13台に増設され、その中でも写真のような変わり種の自販機が目を引きます。生搾りオレンジジュースを提供する自販機他、地元特産品を購入できるものなど、無くなってしまった売店の代わりを果たしてくれる自販機たちです。
小規模だが眺めよく、ドライバーやライダーに愛される場所
西湘PA(下り)は湘南から箱根・熱海方面へ向かう前や、国府津・小田原で一般道へ降りる前の休憩などに昔から利用されてきました。小規模ながら海沿いのため見晴らしが抜群によく、仕事の方にも観光の方にも愛されてきたPAです。
それだけに簡易といえども、飲食できる施設の復活は嬉しいところ。なお、取材した日は平日の12時前後ですから、土日はもっと混むでしょう。
緊急時はトイレ屋上から避難可能
こちらのPAは一度大きな被害に遭っただけに、災害時への備えもできています。トイレ側の階段から施設屋上へ上がれるようになっており、緊急時はそこから非常口を通って山近記念総合病院および国府津小学校へ避難ができる設計です。
はじめて訪れた場合は、遠慮なく階段を上がって確かめてみましょう。
真鶴ブルーラインへ乗り継ぐ際は現金の手持ちに注意
西湘バイパス自体は全線ETCに対応しておりクレジットカードも使えます。しかし真鶴・熱海方面へ向かう場合は現金の手持ちに注意しましょう。というのも、終点石橋ICから一般道へ降りた後に少し走って乗り継げる「真鶴ブルーライン」は2024年12月現在も現金・回数券しか使う事ができないからです(ETCにも対応していません)。
このため、普段キャッシュレスだという方は現金をあらかじめ用意しておくと良いでしょう。
まとめ
海岸沿いという立地上どうしても水害に遭いやすいものの、だからこそ小規模ながらも眺めが魅力的な西湘PA(下り)。もしまた大きな台風や津波に見舞われてもそう簡単には壊滅しないように、また再度の復旧も容易なようにリニューアルされた分、店舗が簡易になって寂しく感じる部分があるのは確かです。
しかし、今回のキッチンカー導入のように時間とともに、かつての利便性を取り戻して行く事は間違いありません。箱根方面へ向かう場合も、真鶴・熱海方面へ向かう際も、西湘PA(下り)で休憩を取れば、その後の運転が楽になり事故の軽減にも繋がりますので、積極的な利用が推奨されます。
西湘バイパス西湘PA(下り)
営業時間:
24時間(キッチンカーは8:00~15:00)支払い方法(キッチンカー):現金・Pay Pay
休業日:
なし(悪天候の際はバイパス自体の通行が規制されます)
アクセス
西湘バイパス下り方面、国府津ICを超えてすぐ(国府津ICからの合流に注意)
住所:〒256-0812 神奈川県小田原市国府津1丁目9-1駐車場あり(無料) 大型4台・小型13台・二輪18台問い合わせ先:0120-922-229(NEXCO中日本・お客様センター)道路緊急ダイヤル(故障車や落下物など路上異常に対する通報はこちら):#9910