i-plugは12月19日、就活における保護者との関わり方に関する調査結果を発表した。調査は2024年11月26日~11月29日、2026年卒業予定の学生833名と、新卒採用を実施する企業308社を対象にインターネットで行われた。
就活について保護者に相談している人は約6割
就職活動について、保護者に相談している26卒学生は59.8%だった。
就職活動について保護者に相談する学生に理由を尋ねたところ、「就職活動の悩みを聞いて欲しいから」が最多の54.6%だった。次いで「就職活動へのアドバイスが欲しいから」が43.0%という結果に。
就職活動について保護者に相談しない学生に理由を尋ねたところ、「就職先は自分で考えて決めたいから」が最多の63.0%だった。
就活生9割超が、保護者対象の会社説明会などを希望せず
「企業に、保護者(または家族)を対象とした会社説明会や面談などのコンテンツを実施してほしいですか?」と質問したところ、93.3%が「いいえ」と回答した。約6割の学生が就職活動について、保護者に相談するものの、9割以上の学生が保護者向けのコンテンツの実施を希望していないことがわかる。
保護者向けのコンテンツの実施を希望する学生に対して、どのようなタイミングで実施してほしいか尋ねたところ、「選考前の会社説明会や面談のタイミング」と回答した学生が66.1%だった。会社選びのタイミングから、保護者とともに企業選定を行いたいことが推察できる。
保護者向けにコンテンツを用意している企業はわずか4.2%
企業を対象に「就活における取り組みに関するアンケート」を実施した。企業が学生の保護者向けに行う会社説明会などのコンテンツを、就活市場では「オヤオリ」と呼ぶことがある。このようなコンテンツを用意しているか企業に尋ねたところ、95.8%が「いいえ」と回答した。
コンテンツを用意している企業に、具体的なコンテンツ内容を聞いたところ、「入社前に家庭訪問を実施し、不安に感じられている点を解消できるような時間を設けた」、「内定後、保護者に会社に来てもらい、職場環境を見てもらった」など、企業独自のコンテンツを実施していることがわかった。
企業が学生の保護者向けに内定承諾の確認を行うことを、就活市場では「オヤカク」と呼ぶことがある。このような「オヤカク」を実施しているか質問したところ、「いいえ」と回答した企業が75.6%だった。
学生の保護者向けのコンテンツ(オヤオリ)を用意している企業は1割未満だったが、内定承諾を受ける際は、学生の保護者から内定承諾(オヤカク)を求める企業は2割を超えることがわかる。