トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督がクラブチームを率いる難しさを語った。18日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。
ポステコグルー体制初年度となった昨シーズンはヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得という一定の成果を挙げたトッテナムだが、今シーズンは開幕直後から不安定なパフォーマンスに終始。マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ相手に勝利を収めているが、勝ち点の取りこぼしも散見され、プレミアリーグでは第16節終了時点で勝ち点「23」の10位に低迷している。
こうした状況のなか、ポステコグルー監督への風当たりは次第に強まっており、0-1で敗れた第14節ボーンマス戦後には敵地に駆け付けたサポーターの一部がブーイングを浴びせ、同監督がスタンドに詰め寄るという一幕も見られた。カラバオカップ準々決勝マンチェスター・ユナイテッド戦の前日会見に出席した59歳のオーストラリア人指揮官は、チームを取り巻く現状を踏まえつつ、次のように監督としての苦悩を明かしている。
「どんな人生を歩むにしても、今やこの仕事が最も難しい仕事だ。政治と言うこともできるかもしれないが、どんな仕事よりも難しい。この役職の在任期間は、何の傷跡もなくこの役職を抜け出す人がいかに少ないかということを示している」
また、首相になるよりも難しい仕事かと問われると「ああ、そうだね。私は毎週末選挙があるようなものだ」と返答。その上で「我々の社会では尊敬の念が失われており、まだ働いている時でさえ後任となる人物の名前が挙がってくる。社会として、我々は人々をゴミ箱に捨て、何の考えや気遣いもなく次に進んでしまう。良い方法や最適な対処法があるのかは分からない」と言葉を続けた。