DeNA・桑原将志(写真:萩原孝弘)

 桑原将志が契約更改を行い、4年契約の3年目は現状維持の推定1億2000万円でサインした。球団からは「大人になったなと。今年はチームを包み込むじゃないですけど、1つにまとめると言いますか。本当に団結して同じ方向に持って行ってくれたことに感謝してるという言葉をいただいたので、僕自身も嬉しかったです」と労いの言葉をかけられたと告白。「また引き続き、みんなと同じ方向を向いて頑張っていきたいと思います」と決意した。

 

 13年目の今シーズンは106試合出場で打率.270、5本塁打の数字を残し「レギュラーシーズンは非常に難しかったです。優勝することもできなかったですし」としたが、日本シリーズでMVPと活躍したことに「ポストシーズンでは個人としてもチームとしても成長できたと思いますし、来年につながると思います。活かすも殺すも来年。気持ちはもうそっちに行ってます」と先を見据えた。

 具体的な数字についても「もう数字とかはないですかね。本当に今年、短期決戦、ポストシーズンで経験したことを1日1日積み重ねていくだけだと思う。その先に優勝があると思うので、あんまり数字にこだわることなく、目の前のことに対して自分らしくプレーしていきたいと思います。どんな時でもチームを、まずはプレイヤーとして鼓舞し続けるように頑張りたいなと思います」とチームファーストを掲げた。そのうえで「もちろん、やっぱり143試合ずっと出たいっていう気持ちは持ち続けている部分ではありますし。本当に替えの利かない選手にならないといけないかなと思います」と言い切った。

 自主トレは例年通り千葉に向かい「やっぱり僕らは身体が資本ですし、1年間出続けてなんぼだと思うんで。それをベースに現状に満足することなく、もっともっと上げていけるようにやっていきます。トレーニングの成果はそんなにすぐには出ないなと思いますし、やっぱり何年もかけて作り上げるものだと思うんで、我慢して引き続きやっていきたいと思います」と自身を追い込むと明言した。

 「もう自分のことで精一杯になってるようじゃダメ」。14年目の来季もチームを引っ張り、ペナント奪取へ突き進む。

取材・文・写真:萩原孝弘