マンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督が、去就に注目が集まるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードについて言及した。18日、イギリス紙『デイリー・メール』が同監督のコメントを伝えている。
エリック・テン・ハフ監督を続投して今シーズンを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、開幕直後からボトムハーフに沈むなど不安定な戦いを露呈。10月には指揮官交代を決断し、スポルティングから新たにルベン・アモリム監督を招き入れた。以降も劇的な成績改善には至っていないものの、15日には宿敵マンチェスター・シティとの“マンチェスター・ダービー”を制してリーグ戦3試合ぶりの白星を獲得。今後に向けて確かな自信を手に入れる勝利を掴んだ。
新体制で復活を目指すマンチェスター・ユナイテッドだが、現在はラッシュフォードの去就に大きな注目が集まっている。7歳で“赤い悪魔”の下部組織出身選手へと入団した同選手は、これまでマンチェスター・ユナイテッド一筋で活躍。2018-19シーズンからは10番を着用してプレーし、公式戦通算426試合出場138ゴール63アシストを記録してきた。しかし、近年はパフォーマンスに批判が集まることも少なくなく、今回のマンチェスター・シティ戦では今季初めてベンチ外となっていた。そのような状況のなか、ラッシュフォードは17日に母校の小学校を訪れた際にインタビューで、「個人的には新たな挑戦と次のステップの準備ができていると思う」と退団の可能性を示唆した。
会見に出席したアモリム監督は同選手の発言を受け、「この種のクラブにはビッグタレントが必要だし、彼は優れた才能の持ち主だ。だから彼は最高のレベルでプレーする必要がある。それが私の焦点であり、私はただマーカスを助けたいだけだ」とコメント。「マーカス・ラッシュフォードがいると我々はもっと良くなる。それは単純なことだ。マーカスを過去に見せた最高のレベルに押し上げるために、さまざまなことを試していく。それだけだ」と才能を称えながら同選手に寄り添う姿勢を強調している。
また、ラッシュフォードが口にした「新たな挑戦と次のステップ」というワードに対しては、「正しいと思う。私たちはここで新たな挑戦をしている」と解釈。ラッシュフォードの発言が同僚に与える影響について問われると、「彼らは自分の仕事に集中している。私もかつて選手だったが、選手たちはもっと利己的であるし、だからこそ彼らはチームでのポジションを勝ち取るために自分の仕事に集中している。チームへの影響もないと思う」と見解を語った。