視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(12月9日~15日)を発表した。
『世にも奇妙な物語』で20年ぶりの星新一作品
ついに最終回を迎えたNHK大河ドラマ『光る君へ』が、この週も個人全体で1位(69.8%)に輝き、有終の美を飾った。注目度は先週(73.8%)からやや下降したものの、物語の結末を多くの視聴者が見守ったことが伺える。まひろ(吉高由里子)と源倫子(黒木華)の対峙(たいじ)、藤原道長(柄本佑)の最期、そしてまひろの新たな旅立ちが丁寧に描かれ、シリーズの幕を閉じた。
放送終了後には「#光る君へ」がX(Twitter)の国内トレンド1位を記録し、大きな話題となった。また、「NHKプラス」では第45話(11月24日)時点で大河ドラマ歴代最高視聴数を記録し、配信でも高い支持を集めている。
コア視聴層5位(57.2%)の『嗚呼!!みんなの動物園 2時間SP』(日本テレビ)では、てぃ先生と保護猫“みにゅむ”の最終回が注目を集めた。91日間の共同生活を経て、人に心を開いたみにゅむが新たな家族のもとへ旅立つ姿が放送され、保護活動の意義が改めて伝えられた。
続く6位(57.2%)は、フジテレビの『世にも奇妙な物語’24 冬の特別編』。4つのエピソードが放送され、佐藤勝利主演の「City Lives」や尾上松也主演の「ああ祖国よ」など、それぞれ異なる世界観で視聴者を引き込んだ。特に「ああ祖国よ」は20年ぶりの星新一作品映像化として、SF的な緊張感と社会風刺が効果的に描かれ、印象深い作品となった。
期待と考察が白熱する『海に眠るダイヤモンド』
15日に放送されたTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』は、先週から引き続きコア視聴層で2位(63.3%)を維持し、高い注目度が続いている。神木隆之介さん演じる鉄平を軸に、過去と現代が交錯する衝撃的な展開がさらに深まった。
炭鉱事故で兄・進平(斎藤工)を失い、鉄平は遺された家族を守るため奮闘。一方、現代パートでは、同じく神木隆之介が二役で演じる玲央が、陰謀を阻止しようと立ち回る姿が描かれている。
視聴者からは「進平の死はショックだけど、鉄平の強さに胸が打たれた」という声や、「サワダージの正体は誠なのでは?」という考察が盛り上がるなど、SNS上で議論が白熱。杉咲花演じる朝子との恋模様にも注目が集まっている。
最終回を控え、長崎県端島(軍艦島)を舞台にした過去の物語と、希望を探し続ける現代の物語との対比が際立ち、視聴者の関心はさらに高まっている。22日の最終回では、逃亡劇の結末や隠された正体の解明が見どころとなり、視聴者の期待と考察は一層熱を帯びることだろう。