アドバンが運営する「株主優待ブック」は12月18日、株主優待についての調査結果を発表した。調査は2024年11月8日~15日と11月19日~26日、20歳~69歳の男女2,076名を対象にインターネットで行われた。
株主優待を受け取っている人は7割
次のグラフは、現在株式投資に取り組んでいる投資家を対象に、過去1年間における株主優待の受け取り状況を示したもの。
結果は、「受け取った」と回答した人が70.4%で、「受け取っていない」と回答した人は28.7%だった。株式投資家の多くが株式優待のある銘柄を保有している一方で、株式優待を活用していない人も一定数存在していることが分かる。
年間還元額は1万円以上が49.1%
株主優待経験者を対象に、株主優待による年間の節約効果・還元額について質問したところ、年間の還元額は「5,000円未満」が26.0%で最も多く、次いで「5,000円~1万円未満」が24.9%、「1万円~5万円未満」が23.7%という結果となった。
1万円以上の還元を受けている人を合計すると49.1%で、半数近くに上る。また、10万円以上の高額還元を受けている人も11.6%いた。
株主優待で生活の質向上を感じている人が6割超
株主優待を受け取ることによる生活の質の向上について、どの程度実感しているか質問したところ、「非常に感じている」が23.9%、「やや感じている」が41.5%で、合計すると65.4%の投資家が株主優待による生活の質の向上を実感していることが分かった。一方、「あまり感じていない」「全く感じていない」は合計で14.0%だった。
株主優待のメリットは?
株主優待の具体的な活用方法とメリットについても調査した。
最もよく活用されている株主優待は「商品券・ギフト券」で28.9%、次いで「割引券・優待券(旅行・宿泊・飲食など)」が25.9%、「食料品・日用品」が14.9%という結果となった。日常生活で利用しやすい優待が上位を占めている。
続いて、株主優待を利用することで感じているメリットについて質問した。
最も多かった回答は「日々の買い物や食事などの出費が抑えられる」で42.4%、次いで「実質的に高い利回りが期待できる」が31.7%、「株主であることの特別感を味わえる」が30.6%という結果だった。
投資未経験者への「株主優待」推奨意向
株主優待経験者を対象に、投資未経験の知人に「株主優待」の推奨意向について質問した。
「ぜひ勧めたい」が25.1%、「機会があれば勧めたい」が46.0%で、合計すると71.1%の人が株主優待投資を知人に勧めたいと考えていることが分かった。一方、「あまり勧めたくない」「勧めたくない」は合計で5.5%にとどまっている。