ランボルギーニ・ジャパンは、2024年11月29日、スーパースポーツカーのテメラリオを日本およびアジアで初公開した。東京・新宿区にある国立競技場で行われたプレスカンファレンスでは2台のテメラリオが展示された。
テメラリオは、これまで3000台以上のユーザーに親しまれてきたウラカンの後継車。プレスカンファレンスではまず車名の由来を披露。テメラリオという名前はランボルギーニの伝統に則って闘牛から取り、1875年にマドリードの闘牛場で戦った非常に勇敢な牛だったという。このクルマにぴったりの名前として選んだとのことである。
開発したエンジニアは、「大事なのはベストインクラスのパフォーマンス。それを達成するために,まったく新しいエンジンをゼロから開発しました」と語る。4LのV8ターボエンジンは800馬力で、最大回転数は1万rpm。チタンコンロッドなどモータースポーツからフィードバックされた技術を採用しているという。0→100㎞/ h加速は2.7秒で、このセグメントで最速。最高速度は340㎞/hを超える。
ランボルギーニは最も速いクルマを目指すだけではなくエモーションでもベストを追求。今回、新たにプラグインハイブリッドのアーキテクチャーを開発したという。高出力リチウムイオンバッテリーパック(総容量3.8kWh)をセンタートンネルに搭載。フロントは必要に応じてモーター2基が駆動。リヤにはV8ツインターボエンジンと8速デュアルクラッチトランスミッションの間にモーターをコンパクトにレイアウトし、後輪を駆動する。これらの電動化によって、ウラカンと比較してCO2排出量を最大50%削減した。
デザインに関してデザイナーは、「サイドウインドーが傾いているのはカウンタックならではのデザインで、このクルマのデザインにはカウンタックがつねに宿っている」と語っている。張りのあるボディは、ジムから戻ってきたアスリートをイメージしたといい、モーターサイクルからもインスピレーションを受けてエンジンなどのデザインに反映しているという。ヘキサゴン(六角形)もデザインのアイコンとなっており、リヤコンビランプやエキゾーストパイプなど各所にその形状が取り入れられている。
さて、気になる価格であるが、非公表とのこと。新型もファンをとりこにすることだろう。
〈文=ドライバーWeb編集部〉