JR北海道は18日、新しい観光列車として2026年度の運行開始に向けて準備を進めている「赤い星」編成と「青い星」編成について、運行時期とルートの概要を発表するとともに、車両の改造状況を写真で公開した。
同社は車両・運行体系・サービスなどまったく新しい観光列車を運行することで、沿線とともに北海道を活性化する「スタートレイン計画」をスタートしており、2026年度の運行開始に向けて、新しい観光列車「赤い星」編成・「青い星」編成の準備を進めている。
「赤い星」編成・「青い星」編成は、キハ143形をベースに水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所代表)がデザインを手がける観光列車。地域との連携により、「この列車でしか体験できないコト」を創造し、「生涯心に残る鉄道の旅」を提供するという。乗客、地域の人々、鉄道事業者といった「走らせることで関わるすべての方がメリットを享受し、元気になれる列車」をめざす。
車両の改造状況について、外観は古い塗装を剥離し、錆止塗装を実施しているところだという。内装は吊り手・荷棚撤去と座席撤去、壁・床板撤去を終え、天井を改装中とのこと。
「赤い星」編成は4月下旬から7月中旬にかけて、釧路~知床斜里間を釧網本線経由で運行。列車でしか入ることのできない釧路湿原の雄大な車窓を楽しめる。7月下旬から11月上旬にかけての期間は北海道を周遊し、旅行会社主催の貸切列車として道内各地をクルーズ運行する。1月下旬から3月上旬にかけて、札幌~網走間を函館本線・石北本線経由で運行。流氷シーズンに合わせて運転し、どこまでも続く白銀の世界を旅する。
「青い星」編成は6月上旬から9月中旬にかけて、富良野線の旭川・美瑛~富良野間で運行。ラベンダー、丘、田園、十勝岳連峰と変化に富んだ景色を楽しめる。1月下旬から3月上旬にかけて、釧網本線の網走~知床斜里間も運行。オホーツク海に最も近い区間を流氷シーズンに走る。
今後のスケジュールに関して、2024年度冬(2月頃)にストーリーと車内サービス概要、2025年度春に料金体系・運転時刻概要・販売方法を発表予定。2025年度夏から旅行会社で申込受付を開始する。車内サービス内容の詳細は2025年度秋に発表予定。ただし、これらのスケジュールは2024年12月現在の予定であり、予告なく変更となる場合がある。