ことでん(高松琴平電気鉄道)は2025年度以降の導入を計画している新型車両「2000形」について、12月27日からデザイン投票を行うと発表した。ウェブおよび有人駅等で2025年2月15日まで投票を受け付ける。新型車両の詳細な導入時期や車両数は、2024年12月中旬の時点で調整中とのこと。
新型車両2000形のデザインコンセプトは「うみ・まち・さと 地域をつなぐ、ことでんの新しい顔」。エクステリアとインテリアにもコンセプトがあり、エクステリアは「『讃岐路の未来を創る新世代の電車』にふさわしい青い電車」、インテリアは「暖かく清潔感のある車内で『お客様や環境、すべてに優しく快適な電車』に」となっている。
エクステリアデザインは「青」を基調としており、穏やかな瀬戸内海、手をのばせば届きそうな澄んだ空など、讃岐路の代表的な色であり、ことでんのコーポレートカラーでもある。車体側面は新型車両の特徴であるステンレスの輝きを生かし、新世代の電車にふさわしいイメージを表現する。
デザイン投票では、「ダイナミック」「フレッシュ」「スタイリッシュ」とタイトルの付けられた3つのエクテリアデザイン案を候補とし、一般からの投票を受け付ける。
「ダイナミック」のデザインテーマは「跳躍する『ことちゃん』」。動きのある白線が、跳躍する「ことちゃん」のようなダイナミックで楽しいカラーリングに。「フレッシュ」のデザインテーマは「香川の新しい風」。ステンレス構体の美しい素地を生かし、遊びのある鮮やかで楽しげなカラーリングとなっている。「スタイリッシュ」のデザインテーマは「空と海が出会うところ」。海と空が混じる様子をラインとグラデーションで表現し、スタイリッシュなカラーリングとしている。
投票方法に関して、Googleフォームを利用し、オンラインで投票を行うウェブ投票に加え、ことでんの全有人駅と「瓦町FLAG」4階イベントスペースに投票箱を設置し、紙での投票も実施。投票期間は2024年12月27日から2025年2月15日まで。2025年3月中旬の結果発表を予定している。
新型車両2000形のインテリアデザインは「蒼」を基調としている。「蒼」は草木の茂る様子を表す言葉で、松やオリーブをはじめ、沿線各所に存在する木々や水田など、香川の豊かな自然を象徴する色だという。上品な緑色の座席を中心に、茶系濃淡の床を配し、内張りはベージュ系、車端部は濃いグレーとして全体を引き締める。
座席は1人分の幅を広めにとり、クッション性の高い材質を使用することで、ゆったりと座れるようにする。座席中央部にも手すりを設置し、立ち上がる際の補助や混雑時の転倒防止を図るとともに、定員着席も促す。手すりや暖房器を設置した車いすスペース、バリアフリーに対応した液晶式の案内表示器も設置する。