アルビレックス新潟は18日、トップチームの監督に樹森大介氏が就任することを発表した。

 現在47歳の樹森氏は現役時代に湘南ベルマーレや水戸ホーリーホック、ザスパ草津、tonan前橋でプレー。2006年から前橋商業高校サッカー部のコーチ兼図南SCフィオーレのコーチを務め、指導者キャリアをスタートさせると、FCコルージャのコーチや水戸のユース監督を経て、2023年から水戸のコーチを務めていた。

 初めてトップチームの監督を務めることが決定した樹森氏は新潟のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「アルビレックス新潟ファミリーの皆様、このたび、トップチームの監督に就任させていただくことになりました、樹森大介です」

「日頃から影響を受け、また参考にしていたクラブから、高い評価と共に熱いオファーをいただけたことは、心が震えるほどであり、人生最大級のできごとでした。クラブの想いを受け止め理解し、大きな覚悟を持って、新潟で指揮を執らせていただくことを決断いたしました。これまで築き上げた新潟のスタイルを継承し、さらに成長させていきます」

「そして、新潟を愛してくださる多くの皆様とともに、選手・スタッフ・クラブが一つとなって勝利を目指して闘います。どうぞよろしくお願いいたします」

 また、長年在籍した水戸のクラブ公式サイトでも樹森氏は以下のようにコメントしている。

「日頃より水戸ホーリーホックを熱く応援してくださるファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、ホームタウン15市町村の皆様、ボランティアの皆様、各種年代の交流をしてくださった指導者・教育関係者の皆様、クラブスタッフの皆様、トップチーム・アカデミー選手の皆んな、関わってくださった多くの皆様、15年間、本当にありがとうございました。ここまで長くやってこられた理由は、素晴らしいクラブスタッフや仲間に恵まれていたからだと感じております」

「この度、アルビレックス新潟の監督に就任し、クラブを離れることになりました。選手としても指導者としても未熟な自分を大事に育ててくれたクラブは水戸ホーリーホックです。このクラブで過ごした時間は、自分の人生にとってかけがえのないものとなりました」

「選手としての2年間は、今と比べるとクラブが本当に厳しい環境の中での活動でした。愚直に取り組み上を目指して闘い、戦友の様な存在の仲間たちと苦しい中でも楽しい日々を過ごさせていただきました。そんな仲間たちとクラブの礎を築くことができたことを誇りに思います」

「アカデミー、ユース監督時代の11年間は、選手たちが成長していく様子に直接関わることができ、充実した時間を過ごさせていただきました。特に就任1年目、選手とぶつかりながらも最後にまとまり、関東プリンスリーグ昇格を勝ち取ったことは、熱い思い出のひとつです」

「もちろん様々なつらい思い出もありましたが、初の全国大会出場、Jユースカップで勝ち上がっていったこと、計5名のトップチーム昇格や天皇杯のユース選手の出場など、思い返すと数えきれないほどの充実した日々でした。そしてトップチームコーチの2年間は皆様の期待に応えられない厳しい期間が続きましたが、どんなときでも熱い声援をいただいたことは忘れません」

「この決断をするにあたり、西村GM、萩原顧問、沼田前会長、小島社長、森監督、本間幸司、クラブに関わるたくさんの方に相談をさせていただきました。来季一緒に闘おうと準備をしていた中、このタイミングでチームを離れ迷惑を掛けてしまうことを受け入れていただきました。だからこそ新たな場所で活躍し、水戸ホーリーホックや育成年代の指導者の価値を高めることで恩返しをしていきたいと思います」

「今後は、今まで以上に大きなチャレンジをすることになります。この15年間の経験を活かし、全てを出し切って頑張っていきます。ちょっとは気にしてもらえると嬉しいです。また会える日を楽しみにしてます」