鹿島への完全移籍が決定した小池 [写真]=Getty Images

 横浜F・マリノスに所属するDF小池龍太が、鹿島アントラーズに完全移籍で加入することが決定した。18日、両クラブが発表している。

 現在29歳の小池はJFAアカデミー福島から2014年にレノファ山口FCに加入。その後は、柏レイソル、スポルティング・ロケレン(ベルギー)でのプレーを経て、2020年5月から横浜FMに在籍している。昨季は右ひざ蓋骨骨折で長期離脱を余儀なくれ、迎えた今季は2024明治安田J1リーグで7試合、2024JリーグYBCルヴァンカップで2試合、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会で1試合、AFCチャンピオンズリーグエリートで4試合に出場した。

 完全移籍が決定した小池は横浜FMのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「初めに、2020年4月から5シーズンの間、たくさんの応援をしていただいたファン・サポーターの皆さま、ご支援・ご声援をいただきましたパートナー・スポンサーの皆さま、本当にありがとうございました。今年をもってF・マリノスを去ることになりました。振り返ってみると、加入発表時は『あまじゅん(純くん/天野純選手)の復帰にもう1人ついて来た!』そんな感じだったと思います」

「当時の僕の感情は、憧れていた海外移籍を倒産という無念のまま終え、これから日本でもう一度目標を決め直そうと考えていました。そんな考えはアンジェ(ポステコグルー)元監督のトレーニングを1週間してからは自然と消え、『マリノスでタイトルを獲る』だけに変わり、キーボー(喜田拓也選手)を中心にその目標へと進んでいくチームに、アタッキングフットボールに没頭することができました」

「そんな僕が歴史のある偉大なクラブ、横浜F・マリノスで副キャプテンという役職を与えられ、キャプテンマークを巻いて試合をすることができたことを本当にうれしく誇りに思います。多くの試合に出場させていただき、メモリアルゴール・日本代表選出・目標にしたJ1優勝タイトル・ベストイレブンと多くの良い思い出ができました。それとは正反対で、1年半近く怪我で離脱したことは、悔しく苦しい思い出です」

「それでも諦めずに支えてくれたメディカルチーム、コーチングスタッフ、選手のみんなには本当に支えられたし、感謝してもしきれません。みんなのお陰でサッカー選手としていれることを、これからも忘れないでプレーし続けます」

「まずはこの決断に関して、僕とF・マリノスの成功や成長のためにはベストな選択だと思います。何かを得るためには何かを捨てなければいけないですし、日々変わり続けるサッカー、変わっていくアタッキングフットボールでも同じです」

「復帰を目指し励んでいた日々、特に今シーズンは契約最終年と重なり、プロサッカー選手としての終わりを覚悟することもありました。それでも自分はもう一度戻れると信じ、戻ってからは、まだチームの役に立てると自信もありました」

「念願の復帰を果たしてからは、もし自分がいなくなることになっても、チームとして変えてはいけないこと、下げてはいけない基準、これまで積み上げてきたこと、これから体現してほしいサッカーや想いは残る選手や若手、チームに伝えておきたいと思い必死にピッチを走りました」

「その想いはファン・サポーターの皆さまにも伝わっていたら嬉しいです。皆さんは来年からも変化していくアタッキングフットボールを楽しんでください! 僕も移籍先でこれまで同様にサッカーと向き合い、努力し続けたいと思います! みんなと戦えて最高に楽しかった。5年間本当にありがとうございました」

 また、加入する鹿島のクラブ公式サイトでも以下のようにコメントしている。

「鹿島アントラーズのファン・サポーターの皆様、初めまして小池龍太です。これまで多くの対戦をしてきましたが、2025シーズンからともに戦うことになりました。鹿島アントラーズで戦うための責任感や、エンブレムの重みをすぐに理解できるとは思っていませんが、日々真剣にサッカーと向き合うことで、深く感じていきたいと思います。そして、これまで歴史を築いてきた選手たちのように今を必死に戦うことで、新たな歴史をチーム一丸となり築いていきます。よろしくお願いします」