ハイアール日本地域は12月17日、日本市場で展開している「ハイアール」および「AQUA(アクア)」ブランドのブランドメッセージを「挑戦と創新」に刷新。
2002年の日本市場参入(第1の創業)、2012年の「AQUA」ブランド発表(第2の創業)に続く第3の創業として、2025年以降は複数のパートナー企業と連携して有機的に繋がり成長していく「エコシステムブランド」への変革に挑戦するとした。
ハイアールグループは2024年12月26日に創業40周年を迎える。12月17日に開催された新ブランディング戦略発表会で、ハイアールグループ副総裁 ハイアール日本地域CEOの杜鏡国氏は「時代に変化対応できる企業しか残さない」という同社の経営理念を紹介。「私たちはどんな企業なのか、何に挑戦しているのか、どんな価値を創造するのか、何を発信するのかなどがこれからの道しるべ。(まだ知らないユーザーへ周知させるため)ブランドの力を強化する必要がある」と話した。
杜氏は今回の「第3の創業」を、第1の創業となる2002年の日本市場進出(三洋電機と提携し三洋ハイアールが設立)、第2の創業となる2012年のAQUAブランドデビューに続くものと位置付けている。今後の日本向け戦略の1つに「スマート家電の強化」を挙げ、ユーザーに対し快適な生活体験や、家電の活用による便利な生活シーンを打ち出していくとした。
2025年のハイアール・アクア新商品ラインナップは?
新ブランディング発表会では、ハイアールとAQUAの2025年新商品についても、ハイアールジャパンセールス 執行役員副社長の乾修明氏と、アクア 執行役員副社長の西澤正城氏から紹介があった。
まずはハイアールブランド。いずれも中長期目標として、冷蔵庫は年間でトータル40万台以上の販売を目指し、日本市場向けに必要な機能に特化した商品を提案。多ドア(5ドア以上)モデルやグローバルでヒットした商品も投入する予定だ。
冷凍庫では市場シェアNo.1の獲得と、トータル年間15万台以上の売り上げを販売を目指す。また洗濯機は全自動モデルが40万台、ドラム式が5万台でトータル45万台以上の販売を目指すとし、今後はドラム式により注力して、ドラム式洗濯機と同乾燥機のセット提案も視野に入れるという。
エアコンはトータル10万台の販売を目指し、来年はWi-Fi機能を備えたハイアール初のIoT製品となるハイグレード(高機能)モデルを投入する。環境にやさしいエコ商品も企画中とのこと。
生活家電は、従来では新社会人向けの小型商品が多かったものの、今後はファミリー向け商品を拡充する。乾氏は「すべてのカテゴリーでシェア拡大を早期に実現し、お客様のニーズに合わせた製品を提供することをお約束する。ハイアールはスピードナンバーワンで白物総合家電メーカーを目指します」と締めくくった。
「創新」を新ブランドコンセプトに掲げるアクアは、グローバル規模での部品調達力と独自の研究開発が強みの1つ。
冷蔵庫ではデザインや質感、機能に特徴を持たせた「Plus」シリーズを2025年に本格展開していくという。なお2024年にはSIMPLE+シリーズ、FREEZIA+シリーズに加え、デザインや省エネ、冷凍性能を強化したDELIE+シリーズが販売を開始しており、来年に向けFREEZIA+シリーズで自動製氷機能付きモデルを開発中とのこと。
洗濯機では、ドラム式ながらコンパクトなスペースで置ける「まっ直ぐドラム」とタテ型全自動洗濯機「Prette」「Prette plus」を引き続き展開する。またPretteシリーズとノーマルタイプの全自動洗濯機の中間に位置する新製品を投入予定とした。
羽生結弦さんが4回転トウループを新CMで披露
ハイアールが12月24日から放映する新テレビCMでは、2024年11月からブランドアンバサダーを務めるプロフィギュアスケーター・羽生結弦さんが登場。新CMは関東、関西、宮城にて順次展開していく。
ハイアールブランドでは青い衣装を身にまとった羽生さんが過去の自分を超える力強い演技を魅せる「自分 VS 自分」篇、アクアブランドでは白い衣装でしなやかな演技を披露する「終わらない挑戦」篇の2パターンを放映する。
撮影中の羽生結弦さんは、CM撮影用に着用する衣装のフィット感を確かめながら、完璧な演技をするため集中力を研ぎ澄ませていたという。今回ハイアールが発表した新たなブランドメッセージは「挑戦と創新」で、羽生さんは世界一に挑み続けるというハイアール、AQUAのブランドフィロソフィに共感し、自分も世界一のジャンプに挑戦したいとの思いから予定には無かった高難度ジャンプの「4回転トウループ」に挑戦。納得のいくまで演技を撮り直したとした。