ローマに所属するディバラ [写真]=Getty Images

 ローマを率いるクラウディオ・ラニエリ監督が、冬の移籍市場での退団が噂されるアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラについて言及した。17日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が同監督のコメントを伝えている。

 現在31歳のディバラは、2012年夏に母国アルゼンチンのインスティトゥートからパレルモへと加入。2015年5月には3200万ユーロ(約52億円)の移籍金で強豪ユヴェントスに加わった。在籍した7年間で公式戦293試合出場115ゴール48アシストをマークし、数多くのタイトル獲得に大きく貢献。2022年夏には契約満了に伴い、ローマへとフリートランスファーで加入した。

 今夏にはアル・カーディシーヤへの移籍が目前に迫りながら、急転直下でローマ残留を決断したディバラ。しかし、迎えた今シーズンは満足な結果を残せておらず、クラブが2度の監督交代に踏み切る苦しい状況で公式戦18試合出場2ゴール1アシストの成績に留まっている。

 そんななか、ラニエリ監督がディバラについて言及。トルコの強豪ガラタサライからのオファーが報じられる同選手に対し、「誰もが自分の役割を果たして仕事をこなしている。彼がチームにいてフィットしているときに起用できることを嬉しく思う」とディバラの重要性を口にした。

 一方で、「もし彼に他の優先事項があるなら、両者が合意しなければならない。もし彼が残留を望まないのであれば、(退団の)可能性はある。私はここに残ることを喜んでいる選手だけを求めている」ともコメント。ディバラからローマを離れる意思を「全く感じていない」と述べたものの、1月での退団について明確には否定しなかった。