大きい碁石のような外観の「AirTag(エアタグ)」は、カバンや財布に忍ばせておくといつでも「探す」アプリで現在位置を割り出せるアクセサリーです。紛失・盗難防止に役立つことから、多くのiPhoneユーザに活用されています。

そのAirTagはボタン電池で稼働するため、定期的な電池交換が必要です。通常の使いかたで寿命は1年ほど、残量が低下してくるとiPhoneに交換を促す通知が表示されるため、いざというとき電池切れで約に立たないということがありません。

ボタン電池と通称される薄型電池は、1文字目は電気化学系を表す英字(L=アルカリ、S=酸化銀、C=二酸化マンガンリチウム)、2文字目は形状を表す英字(R=円周)、4桁ある型番の最初の2桁は電池の外径で後ろの2桁は厚みを表現しています。

市販のボタン電池にはいろいろな種類があり、AirTagに指定されているのは「CR2032」。AirTagの電池カバーを外せばわかりますが、外形20mmぴったりの円形でなければうまく収まらず、厚さ3.2mmちょうどでなければ接触不良を起こしかねません。

実際、微妙に厚さが異なる「CR2025」でもAirTagは動作することはありますが、ある程度激しい動きが予想されるデバイスなだけに、長期間にわたり安定動作するかどうかとなると不安が残ります。工場出荷時点で装着されていたものと同じ、型番が「CR2032」のボタン電池に交換するようにしましょう。

  • AirTagのボタン電池を交換する場合は「CR2032」を選びましょう