今年も“自転車の運動会&文化祭”が開催され、大盛況のなか幕を閉じた。

12月7、8日の2日間にかけて埼玉県さいたま市で行われた「秋ヶ瀬の森バイクロア14」。老若男女、誰もが楽しめる「自転車の運動会」と「自転車の文化祭」をミックスしたアウトドアイベントで、自転車レースや自転車関連のブース、そして絶品グルメを提供するキッチンカーなども集結!

冬の寒さをものともしない、最高にクールでホットなイベントの詳細をレポートしよう。

自転車の運動会&文化祭「バイクロア」に行ってきた!

冒頭で「老若男女が楽しめる」と書いたが、決して美辞麗句の類ではない。年齢も性別も自転車乗りとしてのレベルも関係なく、ただ自転車が好きな人(あるいはアウトドアが好きな人)なら、きっと楽しめる。それが「バイクロア」という冬の名物イベントである。

会場に立ち入ってまず目に飛び込んできたのが……

あらあら、何やらいきなり緊張感が漂ってるじゃないの……。

おおっ、いきなり猛スピードで走り出していったゾ!

超鋭いコーナーをグルっと攻略! スゴい、よく曲がれるなぁ……。ほぼUターンよ、これ。とにかく迫力満点!

実はこれ、バイクロアでは初開催となるマウンテンバイクレース「XCE(クロスカントリーエリミネーター)」の決勝戦! そりゃあレベルが高いワケだ……。マウンテンバイクなのにスピード感もあってダイナミック。カッコいい!

そのほかにも、計測チップをバトン代わりに使ってチームで走る「リレー・エンデューロレース」や、自転車便(メッセンジャー)となって荷物の受け渡しの速さと正確さを競う「デリバリーレース」など、バラエティに富んだレースが盛りだくさん!

こちらは2名1チームでコース1周をスプリントする「ラファ クラブハウス スプリント」の出場者だ。

このレースは「速さと優雅さをミックスしたスプリントリレー」を謳っており、相方にバトンパスする際、クジ引きで決まったドリンクを飲まなければいけないというルールが設けられている。オレンジジュースなどであれば一気に飲み干せるが、熱々のホットコーヒーだったらすぐには飲み切れず、ライバルに遅れをとってしまう可能性もある。優雅……なのかはさておき、ユーモアがあって面白いレースである。

老若男女が楽しめるこのイベントの「若」枠を担う代表例がこの「キッズロア」レースだ。自転車でもキックバイクでも出場可能で、とにかく楽しく過ごせればOK!というスタイル。ホント、順位なんて関係ない。楽しい思い出を作ることが大事だからね。

個人的に感動したのが、このセルフ焼き芋体験だ。出店でさつまいもやジャガイモを購入し(持ち込みも可)、キッズロアエリアに複数設置された薪ストーブで自由に焼いていいというシステムである。しかも……

なんと、薪割りも自由にできるのだ。薪を割り、ストーブに焚べ、芋の焼き上がりを待つ。そうして作った焼き芋は、きっととんでもなく美味しかったに違いない。こういう思い出って、ずっと心に残るよね〜。

よく見ると、会場のあちこちにテントが設置されている。会場の秋ヶ瀬公園は通常、キャンプ場として開放されているわけではないが、バイクロア開催中はキャンプ泊も可能(有料)なのだとか。自転車好きが集まって夜を越すなんて絶対楽しいだろうし、話も尽きないだろうな〜。深夜には12時間耐久レース「ARAKAWA 12」も行われるので、それを観戦しながら一杯、なんて楽しみ方もできそうだ。

各ブースも大いに賑わっていた。こちらはイギリスを代表する折りたたみ自転車メーカー「ブロンプトン」のブースである。

この日は日本未展開の新作「Gライン」も展示。ブロンプトン史上初のアドベンチャーモデルで、砂利道でも走れる太めのタイヤ、ワイドなハンドル、ディスクブレーキなどを実装。試乗車も用意されており、かなりの注目を集めていた。

さらに、ジャンケン大会の優勝者には景品としてブロンプトンのスチールモデル「Cライン」の自転車が贈られるなど、驚きの大盤振る舞いをみせていた。さすがに豪華すぎるでしょ……!

日本を代表する世界最大の自転車パーツメーカー「シマノ」のブースも発見!

シューズの試着会を行っていたほか……

最新のグラビティ系シューズも! トレイルやエンデューロ向きのシューズだが、ご覧のとおり、めちゃくちゃ洗練されている……!

これなんて普通に街で履きたいくらいカッコいいし、しかもゴアテックス素材なので機能性も間違いなし。フラットソールだから普通に歩けるし、マジでいい〜!

シマノが誇る「GRX」を搭載した自転車も展示されていた。ロードとマウンテンのいいところ取りをしたグラベル系のコンポーネントである。

しかも、今年デビューした電動変速機「Di2」もお披露目されていた。従来のケーブル式ドライブトレインに革命をもたらしたとされるギアシステムで、シフトチェンジを電動で行えるというスグレモノである。こちらのほうがギアの切り替えもクイックらしい。う〜ん、一度使ってみたい……。

こちらは「自転車とフィッシング」を組み合わせたライフスタイルを提案する展示車。釣具を作っているシマノならではのアプローチである。これだけカッコよく仕上がっていると、やはりそそられてしまう。自転車を使いながら、釣りスポットをあちこち巡る。そんな休日、素敵。

グルメ系も充実していて、例えばこちらはフェアトレードにこだわる「バイシクルコーヒー」のブース。自転車で移動販売を行うコーヒーブランドである。ブレンドコーヒーをいただいたが、すごく美味しかったし、冷えた身体も温まったな〜。

行列を作っているのは「BBQスペアリブ」のお店である。中を覗いてみると……

こりゃあ並ぶわ! うっまそ〜!

紹介すればキリがないほどの魅力に満ち溢れた自転車の運動会&文化祭、バイクロア。今年参加できなかった自転車好きは、ぜひ来年参加してみてはどうか。めっちゃ楽しいゾ!