ラツィオとの上位対決を制したインテル [写真]=Getty Images

 セリエA第16節が16日に行われ、ラツィオとインテルが対戦した。

 連覇を目指すインテルはここまで14試合を消化し、9勝4分1敗・勝ち点「31」の3位に位置。第5節のミラノ・ダービーに敗れて以降、リーグ戦では9試合負けなしと好調を維持している。今節は消化試合数が違いながらも同勝ち点で並ぶ5位ラツィオとの上位対決。首位アタランタや2位ナポリを追走し続けるためにも勝ち点「3」が欲しいところだ。

 序盤から一進一退の攻防が続くなか、インテルは36分にセットプレーから決定機を創出。ハカン・チャルハノールの右CKにデンゼル・ダンフリースが打点の高いヘディングで合わせると、こぼれ球をステファン・デ・フライが押し込みネットを揺らす。当初はDFと接触したラウタロ・マルティネスのファウルを取られたが、VARによる確認の結果、その直前にラツィオのサミュエル・ギコにハンドがあったとしてインテルがPKを獲得。これをチャルハノールが沈めて先制に成功した。

 45分にはラウタロのポストプレーからチャルハノールを経由し、右サイドのダンフリースへ展開。深い位置から柔らかいクロスが送られると、ファーサイドでフリーになっていたフェデリコ・ディマルコがダイレクトボレーを叩き込み、リードを2点に広げた。

 後半に入るとインテルの勢いが加速する。51分、ボックス手前中央でパスを受けたニコロ・バレッラが強烈なミドルシュートでネットを揺らすと、わずか2分後にはアレッサンドロ・バストーニが上げたクロスに対角から飛び込んできたダンフリースが頭で合わせ、立ち上がりに2点を追加する。77分には高い位置でボールを奪ったカルロス・アウグストがディマルコのパスを受けてボックス内へ侵入。巧みなトラップからゴール右隅へ華麗に流し込んだ。

 90分にはドリブルで持ち上がったヘンリク・ムヒタリアンがボックス内へ走り込むマルクス・テュラムへ絶妙なスルーパスを供給。テュラムは深い切り返しから強烈なシュートをニアサイドに突き刺し、リードを6点に広げた。試合はこのまま0-6で終了し、リーグ戦3連勝を飾ったインテルが1試合未消化ながら、首位アタランタと暫定「3」ポイント差、2位ナポリと暫定「1」ポイント差としている。

 次節、ラツィオは21日にアウェイでレッチェと、インテルは23日にホームでコモと対戦する。

【スコア】
ラツィオ 0-6 インテル

【得点者】
0-1 41分 ハカン・チャルハノール(PK/インテル)
0-2 45分 フェデリコ・ディマルコ(インテル)
0-3 51分 ニコロ・バレッラ(インテル)
0-4 53分 デンゼル・ダンフリース(インテル)
0-5 77分 カルロス・アウグスト(インテル)
0-6 90分 マルクス・テュラム(インテル)