日本能率協会総合研究所は12月12日、「健康ニーズ基本調査2024」を発表した。9月14日~27日、一都三県に居住する15~79歳の男女1,600名を対象に、オフライン調査(郵送など)で実施した。
普段、健康を気づかっているか5段階で回答を求めたところ、「積極的に気づかっている」「まあ気づかっている」を合わせた「気づかっている計」は69.0%だった。新型コロナウイルス感染症の流行時には、「気づかっている計」は7割を超えていたため、気づかい意識はやや下がっている。
100を超える症状について気になっていることを聞くと、「姿勢が悪い」(36.7%)が、前回調査(2023年)と比較して10ポイント近く増加した。
急増した「姿勢が悪い」について、どの年代が特に気になっているか調べると、男性は20代が最も高く4割、女性は30代が最も高く6割弱だった。女性20代も半数以上が気にしている。
80近い健康に関する用語の中で気になる用語を尋ねると、2024年調査より新たに追加した「腸活」は34.4%で上位にランクインした。最も関心が高い年代は女性30代で、約6割が「腸活」へ関心があると答えている。女性30代はその他、「腸内フローラ」(54.4%)、「宿便」(24.6%)が、男女含めた全年代で高かった。
健康や美容を意識して、食事や食生活で積極的に実行していることを聞くと、男性と比べて女性のほうが割合の高い項目が多く、女性のほうが意識は高いことがわかった。「旬のものを食べる」「乳製品を食べる」「大豆など植物性たんぱく質を食べる」は、男性と比べて女性は15ポイント以上高い。