AlbaLinkは12月13日、「元・子ども部屋の使い道に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年11月8日~22日、実家に「元・子ども部屋」がある469人を対象にインターネットで行われた。

実家にある「元・子ども部屋」の荷物はどうした?

  • 実家にある「元・子ども部屋」の荷物はどうしたか

実家に「元・子ども部屋」がある469人に「独立時、実家にある元・子ども部屋の荷物をどうしたか」を聞いた。その結果、「置いてきた」あるいは「置いてきた荷物がある」と答えた人が65.5%で最も多くなった。

具体的には「勉強机はそのままにして、中身は必要なもののみ運び出しました。使わないものはすべて処分しています」(20代 女性)、「基本的に荷物は置いてきたが、自分が好きな本などは持ち出した。勉強机やタンスは新居に運んだが、洋服などは徐々に実家の両親が整理し捨てている様子」(20代 女性)、「現在の家がワンルームで持ち込めないので、そのままにしている」(30代 男性)、「最近までほぼそのまま放置していました。しかし年齢的に断捨離を考えるようになったので、荷物を整理して必要なものだけを引き取りました」(50代 女性)といった回答が寄せられた。

「全部置いてきた」という人もいたが、多くの人は必要性などに合わせて、「処分」「新居に移動」「そのまま」を組み合わせていた。すべての荷物を新居に移したり処分したりした人は少ないとわかる。

一人暮らしするために家を出るのであれば、実家よりも新居が狭くて、すべての荷物を持って行けないことも多いのかもしれない。また新居で必要ないものでも、アルバムなど思い入れのあるものは処分しにくくなる。

一方で「実家を出るときに、荷物はすべて処分するか持っていくように、親から言われた」という人も。親子間の話し合いによって、荷物の扱いは変わってくるとわかる。

実家の「元・子ども部屋」を活用している人は6割超

  • 実家にある「元・子ども部屋」を活用しているか

実家にある元・子ども部屋を、現在「活用している」と答えた人は65.9%にのぼった。何かしらの形で元・子ども部屋を利用している人が多いとわかった。

ただ「物置状態であまり活用できていない」という人もいれば、「物置として活用できている」という人も。同じ「物置」という状態であっても、活用できているかどうかの捉え方は人によって違うことがわかった。「物置がベストな使い方」と思っていれば活用できていることになるが、「本当は物置以外で使いたいのに」と思っていれば活用できていないと捉えられる。

実家の「元・子ども部屋」の使い道1位は「物置」

  • 実家にある「元・子ども部屋」の使い道

実家にある「元・子ども部屋」の現在の使い道を聞いたところ、圧倒的1位は「物置(54.4%)」で、半数以上の人から票を集めた。2位「ゲストルーム(20.3%)」、3位「寝室(11.7%)」が続く。

「物置」と回答した人からは、「置いていった荷物だけでなく、『家族全員の片付けきれない荷物』や『処分するか迷うもの』を置く物置部屋になっています」(20代 男性)、「自宅に入りきらない荷物を帰省の度に持ち帰って、物置代わりに使っている」(40代 女性)、「いつの間にか物置化しています」(60代以上 女性)といった回答が寄せられた。元・子ども部屋を大きな物置として使っている家が多数。実家の荷物だけではなく、子どもの新しい自宅に入りきらない荷物の収納場所としても機能していることがわかった。

2位の「ゲストルーム」は、独立した子どもが帰省した際の宿泊場所として使っている家庭が多かった。「帰省した際に使えるよう、そのまま残している」(20代 女性)という人も。帰省の頻度が高い人にとっては便利な活用方法だと言える。

3位は「寝室」だった。「現在は両親の寝室。以前両親は和室を寝室としていたが、だんだんベットのほうが楽になり、フローリングの元・子ども部屋を活用している」(30代 女性)、「以前は個室のなかった母が、自室として使っています」(40代 女性)、「母の姉が母と一緒に住むことになり、母の姉の部屋になっています」(50代 男性)など、誰の寝室になったのかは、さまざまなパターンがあった。部屋の大きさや機能は変わらず、部屋の主だけが変わることも多いとわかった。

4位は「作業場」。「母の書道部屋になっています」(20代 女性)、「父が蘭を育てて50鉢くらい棚に並んでいる」(30代 男性)など、趣味部屋として使われていた。洋裁や絵画・書道など、道具や材料が多い趣味をもっている人にとっては、ありがたい空間かもしれない。

5位は「物干し部屋」で、「日当たりが良いので、洗濯物を干しているようです」(30代 女性)、「基本的に、母が雨の日に洗濯物を干す場所になっています」(30代 女性)といったコメントが寄せられた。子ども部屋は日当たりがいい場所につくることも多いため、室内干し用のスペースとして活用しているも多いようだ。

実家にある「元・子ども部屋」今後どうしたい?

「実家にある元・子ども部屋を今後どうしたいか」と聞いたところ、1位は「物置として活用(28.4%)」だった。2位「ゲストルームとして活用(23.5%)」、3位「家族に任せる(8.5%)」が続く。

「今の活用方法」と同じ項目が多くランクインし、「今のままでいい」と考えている人も多いことがわかった。一方で「物置」と答えた人の割合は、「今の活用方法」から半数ほど減っていて、「物置よりも活用できる方法があればいいのに」という思いも見える。

  • 実家にある「元・子ども部屋」を今後どうしたいか

「実家にある元・子ども部屋を今後どうしたいか」と聞いたところ、1位は「物置として活用(28.4%)」だった。2位「ゲストルームとして活用(23.5%)」、3位「家族に任せる(8.5%)」が続く。「今の活用方法」と同じ項目が多くランクインし、「今のままでいい」と考えている人も多いことがわかった。一方で「物置」と答えた人の割合は、「今の活用方法」から半数ほど減っていて、「物置よりも活用できる方法があればいいのに」という思いも見える。

具体的には、「物置以外の案は、今のところない」(40代 男性)、「引き続きゲストルームとして、物置にならないよう活用していきたい」(30代 女性)、「自分は実家から出ているので、暮らしている家族が暮らしやすいように活用してくれたらいいと思う」(40代 女性)、「母がひとりで住み、部屋も余っているので、自分の好きなことに没頭できる場所にして欲しいです」(50代 女性)、「老後に住むための部屋として使いたい」(50代 男性)などといったコメントが寄せられた。